発売日 | 2023年2月21日 2023年4月13日(PS5/PS4版) |
ジャンル | FPSアクションRPG |
CERO | Z (18歳以上対象) |
対応機種 | PlayStation 4 PlayStation 5 Xbox One Xbox Series X/S PC |
Mundfishが開発し、2023年2月21日にリリースされたFPSアクションRPG『Atomic Heart』。
初リリースから約一か月半後の4月13日には、PS5/PS4版が発売されました。
ティザームービーで流れる独特の作風が発売前からすでに注目を集めていた話題作。
今回は『Atomic Heart』をプレイしてみて感じたことや良かった点、人によって評価の分かれる点について紹介していきます。
Atomic Heartについて
ストーリー
舞台はロボット、ホログラム、インターネットなどの革新的技術がすでに発明されている1955年のパラレルワールドのソビエト連邦。
KGB特別捜査官の主人公P-3は、過去に起きた事故によって記憶の一部を失い、身体機能を補強するためのインプラント手術が施されている。
P-3は、政府から音沙汰がなくなった製造施設に派遣され調査をしたが、施設の機械が暴走し、施設内で奇妙な生体工学実験が行われていたことを発見してしまう。
そんなロボットやミュータントたちの暴走と戦いながら、この世界で渦巻く陰謀や真相に立ち向かっていく。
というあらすじ。
ゲーム性
本作は、FPS視点で繰り広げられる銃火器や鈍器、パワーグローブを扱うアクションRPG。
近接武器では斧やメイスなど、銃器には散弾銃やレールガン、小銃など多様な武器が使えます。
主人公が装着しているパワーグローブに関しては、
- SHOK
-
前方に電撃を放出
- フロストバイト
-
敵キャラクターを凍結させ、動きを止める
- ポリマーシールド
-
自身にシールドを張り、ダメージを軽減する
といった特殊効果を発動できます。
また、武器では与ダメージの増加やリロードの高速化、特殊攻撃の追加など主に戦闘に役立つようなパワーアップが可能です。
パワーグローブについては、SHOK・フロストバイト・ポリマーシールドの他にも、キャラクター自身のスキルやエネルギーの強化ができます。
フィールドはオープンワールド型の異国情緒あふれる架空のソ連を旅していきます。
ゲーム開始直後の奇妙な明るい雰囲気やFPSアクションのゲームUXは、『BioShock』シリーズを彷彿とさせ、どこか懐かしさが感じられました。
敵キャラクターは人型のアンドロイドや独特の形をしたロボットなどがほとんどで、生きた人間のキャラクターは数少ないです。
メインストーリーのゲーム進行中には、ドアを開ける際や仕掛けのロックを解除する際、軽いパズルが用意されており解いていくことで進めることができます。
良かった点
他の作品では味わえない狂気的な世界観
本作の魅力は、なんといっても狂気的すぎる作風!
奇妙な明るさと愉快さのなかに、独特な違和感や異質感のある気持ち悪さが最高に面白いです。
ゲームに奇抜さと衝撃を求める方には、ピッタリの内容になっています。
洗練されたデザインの個性的な敵キャラクター
最先端のロボットをテーマにした敵キャラクターたちの無機質で無駄に洗練されたデザインがとても魅力的でした。
特にボスキャラは圧倒されるようなサイズ感があり、高速で動く敵キャラや転がりながら攻撃する敵キャラなどそれぞれが個性的。
これまでにプレイしてきたゲームの中でも敵キャラのデザインは最高級だと個人的に感じました。
レトロな音楽や時代感のある風景
舞台背景が1950年代ということもあって、レトロな洋楽ソングが館内放送やカーラジオなど、いたるところで流れています。
昔ながらのレトロな雰囲気を味わいたい方にはとてもおすすめできます。
ドライブの臨場感
あまり取り立てられる要素ではないですが、フィールド移動時に乗ることができる車のドライビングの操作感や景色がリアルで面白さがありました。
何度か車体をぶつけてしまうと破損してしまいますが、そのちょっとした緊張感も楽しめます。
人によって評価の分かれる点
カメラワークが激しく比較的酔いやすい
通常の移動時やムービーシーンでのカメラ―ワークが激しいため、他のゲームに比べて酔いやすいです。
上下左右からの視点や演出がふんだんに盛り込まれているので、映像面にこだわりのある方にはプラス要素ですが酔いやすい方には少し辛い部分かもしれません。
メインストーリーのクリア時間は短め
メインストーリーのみのクリアを目指すと大体10時間~15時間ほどでクリアできます。
ボリュームのあるストーリーを楽しみたいという方にはあまりおすすめできませんが、サクッとゲームを楽しみたい方にはおすすめの作品です。
難易度が高め
敵キャラクターの装甲や体力が全体的に高く、攻略難易度は高めです。
難易度「ローカル障害」(ノーマル)でプレイしましたが、それでもところどころで苦戦した部分がありました。
FPSアクション要素にあまり自信がない方は、難易度「平和なアトム」(イージー)でプレイするのをおすすめします。
総評
狂気的な世界観で全てが異質な感じがとても魅力的な作品でした。
賛否両論な部分もありますが、他のゲームにはない面白さをもった作品なので、この気持ち悪さのある作風が好きな人にはとてもおすすめです。
興味のある方はぜひプレイしてみてください。
PS4版
PS5版
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