リリース開始日 | 2020年6月19日 |
ジャンル | ノベルゲーム |
メーカー | ANIPLEX.EXE (フロントウイング/枕) |
2020年6月19日にANIPLEX.EXEから発売されたノベルゲーム『ATRI -My Dear Moments-』。
キャッチコピーは「沈みゆく世界で、君を見つけた。」
名作のADV作品を数々リリースしているフロントウィングと枕が共同制作した作品で、ディレクターはSCA-自氏(枕)、シナリオは紺野アスタ氏(フロントウイング)が担当しています。
2022年にはアニメ化が発表され、2024年に放送予定のプレイヤーから注目を集める人気作。
今回はそんな『ATRI -My Dear Moments-』をプレイしてみて感じたことや良かった点、人によって評価の分かれる点について紹介していきます。
『ATRI -My Dear Moments-』について
『ATRI -My Dear Moments-』のストーリー
『ATRI -My Dear Moments-』のゲーム性
本作は選択肢によって物語が分岐するアドベンチャーゲーム。
ただ選択肢が登場する回数は少なく、エンディング数もトゥルーエンドあわせて3つとコンパクト。
海面上昇によって地表の多くが海に沈んだ近未来を舞台に、崩壊しかけた学校の復興やそこでの仲間達との触れ合いが描かれています。
会話では、喜怒哀楽の感情がコロコロと切り替わるので表情豊かなキャラ達を楽しめます。
全編フルボイスで、ストレスなく読み進められるオーソドックスなシステム面。
テキストも会話主体でクセがないので、人を選ばない誰にでも読みやすい仕様になっています。
良かった点
少年とロボット少女の絆や成長を題材にした感動的で王道なシナリオ
主人公・夏樹とヒロインのロボット主人公・アトリの2人の出会いとそこから始まる45日間の短い夏の一時を描いた切ないシナリオが最高。
ロボットという設定を活かした要素や、主人公とアトリのそれぞれの過去が明らかになるシーンがところどころに散りばめられているのも◎。
特に中盤のある「ノート」のシーンでは、これまでの物語が一気に覆されるので衝撃的で記憶に残ること間違いなし。
美しくて幻想的な背景・CG
プレイしていて特に目を惹くのが、背景とCGの美しさ。
夏を存分に感じられる青空や海、夜の星空など、爽やかで幻想的なイラストが登場します。
CGなどの視覚的なビジュアル面を重視する人も大満足のクオリティになっています。
アトリが可愛い
メインヒロインのロボット少女・アトリがとにかく可愛くて、健気。
中盤以降の印象的なシナリオも、アトリの可愛さと健気さがあっての意外性になっています。
シナリオゲーだけじゃなく、キャラゲーの要素も兼ね備えた不思議な魅力を感じられます。
人によって評価の分かれる点
クリア時間は短め
普通にプレイして10時間前後、速い人では6時間ほどでクリアできるぐらいのボリュームになっているので、他のADV作品と比較しても短めです。
ただ無駄なテキストや中弛みがなく、コンパクトに収まっているので内容の濃く詰まったシナリオを楽しみたい人にはおすすめ。
総評
フロントウィングと枕が共同制作した感動的で王道シナリオが魅力の傑作ADV。
美しいCG・背景とこれまでの物語を覆す中盤の展開が特に印象に残ります。
ロープライスの作品で手軽にプレイできるので、ぜひ興味のある人はプレイしてみてください。
DL版
2,200円
コメント