【難解な名作】ディスコ エリジウム ザ ファイナル カット レビュー

  発売日    2022年8月25日  
ジャンルRPG
CEROD (17歳以上対象)
対応機種Nintendo Switch
PlayStation 5
PlayStation 4

ZA/UM Studioが開発したオープンワールドRPG『ディスコエリジウム』。

2020年のゲーム・オブ・ザ・イヤーに複数受賞し、2022年のIGN JAPANが選ぶベストゲームにも本作「ザファイナルカット」版が4位にセレクションされるなど評価の高いゲームです。

今回はそんなディスコエリジウム ザファイナルカット版をプレイしてみて感じたことや良かった点、人によって評価が分かれる点について紹介していきたいと思います。

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目次

ディスコ エリジウムのゲーム性

ゲームを開始するとパンツ一丁の中年男性が登場しますが、これが本作の主人公です。

記憶喪失によって自分の名前や職業である刑事であることも忘れているところからゲームはスタートします。

部屋の状況から前日に泥酔したような痕跡があるというまさに「ハングオーバー」状態

その後、部屋を出ることで本作のアシストキャラクターで相棒のキム・キツラギ警部補と合流し、ストーリーのメインとなる殺人事件の捜査が始まります。

裏庭の木に吊るされた男の謎や犯人捜しを行いながら、自身の記憶を取り戻すためのイベントや種類豊富なサブクエストを並行しながら進めていきます。

ゲームのジャンルとしてはRPGとなっていますが、実際のところはテキストアドベンチャーゲームの要素が大きく、会話中の選択肢も数多く用意されています。

またダイスを転がして、自身の能力値によって成功確率が変化するスキルチェックを行うイベントがあり、テーブルトークRPGのようなゲーム性も楽しむことができます。

主人公は自分の中に24種類の人格を有しており、それぞれが「知性」「精神」「肉体」「運動能力」の4要素に6つずつに分類されています。

これらがアビリティとなってイベントの進行やスキルチェックの成功に大きく関わってきます。

天使と悪魔のような人格同士の会話やプレイヤーへの誘惑、アドバイスなどが画期的で、テキストを読む面白さを倍増させています。

テキスト総数も100万を超えるほど膨大で、ストーリークリアまでの道筋や攻略法も一つではなくエンディングもプレイヤー次第で大きく変わるとても自由度の高いゲームです。

良かった点

翻訳テキストの面白さ

本作「ザファイナルカット」版では、全編のテキストが翻訳化されており、会話中のちょっとしたジョークや言い回しが独特で、ウィットに富んでるためとても面白いです。

テキスト量が多いため、会話の雰囲気が好みの方には読み物としても長く楽しめるゲームとなっています。

洋画のコメディ映画の吹き替えや字幕の面白さが好きという方にはピッタリの翻訳です。

自由度の高さ

メインストーリーやサブクエストの進行の仕方や会話の選択肢、エンディングの種類などパターンが多く、とても自由度が高かったです。

フィールドマップも予想していたよりも大きく、裏庭や教会、マンションなどの建物内も作りこまれていて見回っているだけでも楽しめました。

イベントの進み方によっては、ゴミ箱の中で眠ったり、カラオケを歌って会場をシラケさせたりとぶっ飛んだイベントを起こすこともできます。

コメディチックなシーンとシリアスなシーンのバランスがいい

パンツ一丁の刑事の目覚めから始まることから分かる通り、ぶっ飛んだシーンが多くコメディとして楽しめるようなゲームとなっています。

しかし、それだけではなくシリアスなシーンにも力を入れており、とくにメインストーリー関連のイベントではキャラクターの心の動きや物語を理解しやすいよう事細かに描かれています。

とくに終盤はストーリーが大きく進展していくため意外性があり、重要な選択を求められる緊迫感も味わうことができます。

とあるキャラクターに関しては、ストーリーの前半と後半とで態度が良い意味で大きく変わるので、そのキャラに対する好感度が一気に上がると思います。

芸術的な独特のグラフィック

これまでのゲーム作品には少ない油絵調のグラフィックで、キャラクターの表情や街並みのデザインにも味があります。

この少し滲んだような色合いと、所々にベタ塗りっぽさのある感じが他のゲームでは味わえない独特の雰囲気があってとてもクセになります。

アートや芸術分野の要素を重視している方にもおすすめできるような魅力のある作品です。

人によって評価が分かれる点

世界観やゲームシステムが難解

ゲームスタートしてから何をしていいか分からず、分かりやすいチュートリアルもないためゲームのルールを理解するには慣れが必要です。

また、世界史や政治イデオロギーなど深く掘り下げて会話が繰り広げられるため、とても難解です。

さらに作中独自の用語や固有名詞が多く出るため、ディスコエリジウムの世界をしっかりと理解するにはかなり時間がかかります。

ただ、メインストーリーの殺人事件については比較的わかりやすいので、小難しい話が好きでない方は殺人事件に関わるイベントをメインにプレイしていくのもアリだと思います。

移動が分かりづらい部分がある

フィールドマップの構造的に進めないところや、障害物があって進めない場所などがあるため移動するときに詰まってしまうことがたまにあります。

また、登場キャラクターと会話するときに決まった位置に立ってから行う必要があるものが多く、遠くから話しかけようとするとその位置まで自動的にゆっくりと進んでしまいます。

ゲームプレイに大きな支障がでるようなものではないですが、細かなところが気になる人にはストレスになる点かもしれません。

総評

数々の賞を受賞したその評判通り、独自のゲームシステムが面白く自由度の高いゲームで最後まで楽しむことができました。

ただ、完全に人によって評価が賛否の真っ二つ分かれるようなクセの強いゲームでもあります。

ゲームルールが分かってくると段々と面白くなっていくスルメゲーでもあるので、ゲームにある程度慣れてくるまではプレイしてみることをおすすめします。

  • テキストアドベンチャーや読み物系の作品が好きな方
  • クセのあるゲームや難解なものが好きな方
  • アートが好きで芸術的なゲームを好んでプレイする方

に特におすすめの作品なので、興味のある方は是非プレイしてみてください。

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