発売日 | 2012年2月24日 |
ジャンル | アドベンチャー |
メーカー | SAGA PLANETS |
対象年齢 | R-18 |
SAGA PLANETSが開発し、2012年にビジュアルアーツから発売された『はつゆさくら』。
- 『 Coming×Humming!! 』(春)
- 『 ナツユメナギサ 』(夏)
- 『 キサラギGOLD★STAR 』(秋)
につづく四季シリーズの最終作(冬)にあたる作品です。
今回はそんな『はつゆきさくら』をプレイしてみて感じたことや良かった点、人によって評価の分かれる点について紹介していきます。
『はつゆきさくら』について
『はつゆきさくら』のストーリー
登場キャラクター
玉樹桜
距離不明のバニー女
3年目の冬という半端な時期に転校してくる美しい少女。
はぐれの主人公にも物怖じせず積極的に話しかけてくる。
天真爛漫で、 ちょっと変わっている。
ちゃんとした学園生活を送ったことがないらしく、友達、授業、 放課後・・・・・・ 全てが新鮮に感じられるらしい。
卒業間近の慌ただしい生活を無邪気に楽しもうとする。
ネムというウサギを常に連れている。
探しものがあって、この街にやって来たと言うが・・・。
小坂井綾
人形カフェの浪人ウェイター!
初雪がバイトをしているカフェのウェイター。
1つ上の白咲学園の卒業生で、 生徒会長を務めていたほどの才媛だが、受験に失敗して浪人をしている。
いつでも誰に対しても穏やかな対応を見せるが、どこかとぼけて真意が掴みづらいことがある。
初雪とはクラスメート達に比べると、 親しい様子が感じられる。
過去に何かあったらしい。
あずま夜
冬の夜に舞う・アイスダンサー
駅前の屋外スケート場でよく練習をしている少女。
スケートの実力はかなりのもので、
噂では、昔、世界選手権の候補にもなっていたという。
学園では、気立が良く友達も多い人気者。
ある事件により初雪を警戒しており、玉樹や希におかしなことをしないようにと、
おせっかいを焼こうとする。
東雲希
間違えだらけの不良 (自称) 委員長
一見間が抜けてそうで、 実際かなり間が抜けている。
進路指導委員長という面倒くさい役職を教師に押しつけられ、ワタワタしつつも、
学園のちょい悪生徒の進路の相談にのろうとがんばる。
少しやんちゃな男の友情に憧れているらしく、
尊敬している初雪に暑苦しい関係を求めてくる。
シロクマ
ロシア発のお受験お嬢様 ガルガルシロ!
初雪がバイトをしている喫茶店を訪れ、受験のために合宿をはじめるという謎の少女。
ロシアからやって来たシロクマだと流ちょうな日本語で
言い張るが、 素性は不明。
極端な世間知らずで、何でも他人に頼らないと出来ない。
シロクマというよりウサギみたいな子。
『はつゆきさくら』のゲーム性
本作は通常のアドベンチャーゲームと同じく、基本的に選択肢によってストーリーが進行していきます。
その他にもキャラでマークされたMAPを選択することで、希望するキャラクターを攻略することができるので複雑な分岐がなく攻略しやすいです。
- Prologue
- 小坂井綾ルート
- あずま夜ルート
- ランルート
- 東雲希ルート
- シロクマルート
- Graduationルート(玉樹桜)
始めのプロローグは一本道でストーリーが進行していきますが、その後はGraduationルートまで攻略の順番がなく自由に進められます。
良かった点
「復讐」と「卒業」をテーマにした感動的なラスト
本作のキーワードとなるのは「復讐」と「卒業」。
主人公・河野初雪が抱える復讐の結末や、3月に近づくにつれて差し迫る卒業を上手く絡めた感動的なシナリオはプレイ後に余韻に浸れます。
普通の学園ものではない「ゴースト」のダークさを併せもった独特の雰囲気
一見普通の学園ものかと思わせるような公式のストーリー紹介や雰囲気ですが、実際にプレイしてみると街を跋扈する「ゴースト」の存在が大きく、初プレイ時にとても意外性がありました。
その要素がアクセントになっているので、ストーリーにどう関わってくるのかが楽しみになるようなフックになっています。
冬から春までの移ろいを感じられるイベント
冬から卒業の季節の春までが舞台になっているので、文化祭やクリスマス、バレンタインと印象的なイベントが起こります。
シーンやイベントも一辺倒ではなく、キャラごとに舞台となる場所がそれぞれ変わってくるので新鮮に楽しみやすくなっています。
人によって評価の分かれる点
Graduationルート以外は物語が淡々と進んでいく
Graduationルートはそれまでのルートの集大成ともいえる感動的なラストですが、それ以外の個別ルートは淡々と進行していく印象でした。
ただGraduationルートは個別ルートを全てプレイするからこその感動があるので、プレイするならラストまで行きつくことをおすすめします。
高圧的な主人公
主人公・河野初雪は学園内で不良扱いされるほど威圧的でぶっきらぼうな性格。
メインヒロインに対しても高圧的で無愛想な態度、セクハラなどが当たり前になっています。
ただ、どのキャラのルートも最終的には悪いイメージを覆すアクションをしてくれるので、ある意味この主人公の良さかもしれません。
総評
SAGA PLANETSの四季シリーズの最終作にふさわしい大作。
感動的なラストで可愛らしい雰囲気が魅力で数多くのプレイヤーから評価されていますが、刺激的な内容が好みの方には物足りなさがあるかもしれません。
学園ものを題材にした作品や日常シーンの多い作品が好きな方にはおすすめの作品なので、興味のある方はぜひプレイしてみてください。
DL版
6,930円
SAGA PLANETS四季シリーズ 春夏秋冬4本セット
19,800円
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