5pb.(MAGES.)から発売されているSFアドベンチャー『科学アドベンチャーシリーズ』。
5pb.とニトロプラスのコラボレーション企画で、サウンド・ゲームクリエイターとして活動する志倉千代丸氏が企画・原作を担当しています。
シリーズのコンセプトは「99%の科学と1%のファンタジー」。
科学アドベンチャーシリーズはこれまでに、大きく分けると
- CHAOS;HEAD (カオスヘッド)
- STEINS;GATE (シュタインズゲート)
- ROBOTICS;NOTES (ロボティクスノーツ)
- CHAOS;CHILD (カオスチャイルド)
関連作品
- OCCULTIC;NINE (オカルティックナイン)
- ANONYMOUS;CODE (アノニマスコード)
がリリースされていて、それぞれにスピンオフ作品や続編、リメイク版などが登場しています。
今回はそんな『科学アドベンチャーシリーズ』のおすすめと各作品ごとに関連作品もあわせて紹介していきます。
『科学アドベンチャーシリーズ』のおすすめピックアップ
シリーズの中でも人気の高い最高傑作、未プレイ者はこれさえやっておけば間違いなし。
STEINS;GATE
サスペンスホラー系の作品が好きな人や、恐怖や衝撃を味わいたい人におすすめ。
CHAOS;CHILD
7,480円
CHAOS;HEAD
2008年4月25日に発売された作品で、略称は「カオヘ」。
数々の凄惨かつ不可解な事件が巻き起こる渋谷の街を舞台に、ギガロマニアックスと呼ばれる妄想を現実に変えることのできる特殊能力を持つ少年少女たちが陰謀へと立ち向かっていくストーリー。
一般的なアドベンチャーゲームのような選択肢は無く、主人公の様々な妄想の世界を見ることができるシナリオの分岐を左右する「妄想トリガー」というゲームシステムが特徴的。
スピンオフ作品に、
- 『CHAOS;HEAD らぶChu☆Chu!』
があり、『CHAOS;CHILD』の物語の後を描いた作品でラブコメ要素の強いファンディスク的な内容になっています。
オタクな主人公とダークな世界観でサブカルチックな雰囲気を味わえます。
DL版
STEINS;GATE
2009年10月15日に発売された想定科学ADVで、略称は「シュタゲ」。
2010年の秋葉原を拠点に活動する、小さな発明サークル「未来ガジェット研究所」のリーダーの大学生岡部倫太郎を主人公に、サークルメンバーの橋田至、椎名まゆり、後に出会う17歳の天才少女牧瀬紅莉栖ともに、科学を駆使して陰謀に立ち向かっていくストーリー。
作中には、世界線やタイムリープなどSFなワードや科学の知識などが数多く登場し、SF好きにはたまらない内容になっています。
難解な要素や重くシリアスなシーンもありますが、ラストがプレイヤーから記憶を消してもう一度プレイしたいと評されるほど科学を物語に生かした感動的なシナリオになっています。
今からプレイするなら全編フルアニメーション化した『STEINS;GATE ELITE』がおすすめです。
DL版
5,800円
スピンオフ作品には、
- 『STEINS;GATE 比翼恋理のだーりん』
- 『STEINS;GATE 変移空間のオクテット』
- 『STEINS;GATE 線形拘束のフェノグラム』
- 『ファミコレADV シュタインズ・ゲート』
があり、本編をプレイしてみて登場キャラや世界観にハマった人向けのファンディスクになっています。
STEINS;GATE 0
2015年12月10日に発売された作品で、シュタインズゲートの正統続編。
本編後のアナザーストーリーを描いた作品で、シナリオが分岐するマルチエンディングを採用しています。
本編のネタバレや、シナリオが前提として進行していくので、無印のプレイが必須になっています。
アニメ版を全編見ている人にも問題なく楽しめるので、アニメ版をすでに見ている人はプレイしてみてください。
DL版
4,180円
ROBOTICS;NOTES
2012年6月28日に発売された拡張科学アドベンチャーで、略称は「ロボノ」。
種子島宇宙センターのある種子島の中央種子島高校に在籍するロボット研究部(ロボ部)を舞台に、少年少女たちの活動や近未来の科学技術によるネット犯罪・ロボット犯罪との対峙を描いたストーリー。
これまでの科学アドベンチャーシリーズにはなかったロボットものを扱った内容で、サブカル感のあったシリーズで一番爽やかさを感じられる作品。
ROBOTICS;NOTES DaSH
2019年1月31日に発売された作品で、ロボティクスノーツの続編。
本編から半年後を描いたストーリーで、本作にはシュタインズ・ゲートの登場キャラ「ダル」こと橋田至が登場し、科学アドベンチャーシリーズのファンディスクとしても楽しめる作品です。
ロボティクスノーツ2作はPC版が発売されていないので、今からプレイするならニンテンドースイッチで発売されている2作品を収録した『ROBOTICS;NOTES お得セット』がおすすめです。
CHAOS;CHILD
2014年12月18日に発売された妄想科学ADVで、略称は「カオチャ」。
2015年、6年前に起きた渋谷地震から復興した渋谷の街を舞台に、私立高校「碧朋学園」に通う主人公の青年宮代拓留が「ニュージェネレーションの狂気の再来」と称される連続殺人事件を追っていくストーリー。
作品のテーマ「心への侵食」の通り、主人公やプレイヤーの期待を次々と裏切っていくストーリーや、じわじわと身に迫ってくる恐怖の演出が特徴的。
スピンオフ作品には、
- 『CHAOS;CHILD らぶchu☆chu!!』
があり、カオスヘッドのスピンオフと同じく、本編の内容とは一転してギャルゲー的な内容になっています。
SF要素とサスペンスホラーが混ざり合った作風で、精神的恐怖や不安定感を味わいたい人に特におすすめの作品です。
DL版
7,480円
関連作品
OCCULTIC;NINE
2017年11月9日に発売された超常科学アドベンチャーで、略称は「オカン」。
志倉千代丸氏のライトノベルを原作として後にゲーム化された作品です。
まとめブログ「キリキリバサラ」の運営する我聞悠太を主人公に、そのブログを起点として黒魔術、死後の世界、超能力、占い、異次元世界、予言、催眠術、都市伝説といったオカルトにのめり込んでいくストーリー。
章仕立てで物語が進み全12話のアニメのような構成になっていて、ミニゲーム的な要素もあり普通のADVでは終わらないゲーム性になっています。
オカルト好きにおすすめの作品で、PC版はリリースされていないのでPS4でプレイするのがおすすめです。
ANONYMOUS;CODE
2022年7月28日に発売されたメタ科学アドベンチャーで、略称は「アノコ」。
2036年問題の発生によって主要都市のコンピュータに障害が起こった後、全世界の防衛システムが暴走し『サッド・モーニング』と呼ばれる大規模災害が起きた後の2037年の東京・中野を舞台に、誰もが憧れるヒーローを目指す主人公・ポロンが世の陰謀に立ち向かっていくストーリー。
作中に登場する「セーブ&ロード」アプリを駆使することで過ぎた時間をまるでゲームのように記録しやり直す能力を得た主人公を活かしたシナリオが特徴的。
科学アドベンチャーシリーズのSF感は残しつつ、テンポの良い漫画チックな作風が魅力の作品です。
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