発売日 | 1999年6月25日 2004年11月19日 |
ジャンル | 兄妹の絆AVG |
メーカー | ディーオー 高屋敷開発 |
対象年齢 | R-18 |
1999年に発売された18禁アドベンチャーゲーム『加奈~いもうと~』。
泣きゲーブームの全盛期にリリースされた作品で、2004年にはリメイク版『加奈~おかえり!!』が発売されました。
今回は本作をプレイしてみて感じたことや良かった点、人によって評価の分かれる点について紹介していきます。
『加奈~いもうと~』について
『加奈~いもうと~』のストーリー
『加奈~いもうと~』のゲーム性
本作はテキスト形式のビジュアルノベルアドベンチャーゲーム。
選択肢によってストーリーが分岐していきますが、
- ベストエンド
- ノーマルエンド
- 夕美(サブヒロイン)エンド
- 知的エンド – 3種
の6種のエンディングが用意されています。
全てのエンディングがシナリオとしてのクオリティがとても高く、特にベストエンドは真エンディングにふさわしい後味の良いハッピーエンドになっています。
シナリオゲーが好きな方には特におすすめの作品です。
良かった点
死生観と向き合ったメッセージ性の高い感動的なシナリオ
本作は、慢性腎不全を患った妹の闘病を題材にしたストーリーで、作中には死生観を語るシーンや辛い闘病生活をリアルに描いた場面がいくつか見られます。
差し迫る死と向き合った妹・加奈のセリフや表情は感涙必至。
プレイヤーに感動と勇気を与えてくれるメッセージ性の高い作品になっています。
爽やかさとノスタルジックを感じられるBGM
作中で流れるBGMやテーマソングは、このゲームの作風に合った爽やかでありつつ、懐かしさを感じられるようなサウンドになっています。
昔のゲーム特有の独特の空気感の音楽を浴びながらプレイできるので、より没入感が高く物語にのめり込めます。
読みやすくクセがないテキスト
本作のシナリオライター・山田一(田中ロミオ)は後の作品では、ライターとしての個性が突出して面白くクセの強いテキストに変化していきます。
しかし、本作では重いテーマを丁寧でシリアスに描いており、読みやすい作品になっています。
ライターとしてのデビュー作でもあるので、田中ロミオ作品が好きな方はぜひプレイしてみてください。
人によって評価の分かれる点
デザインやシステムが少し古め
初出が1999年、リメイク版(加奈~おかえり!!~)が2004年と、どちらも昔の作品なので、どうしてもシステム面やデザインに古さを感じてしまうかもしれません。
ただ、リメイク版の『加奈~おかえり!!~』に関しては、プレイ中に特にやりづらさやストレスは感じることはありませんでした。
今からプレイするならリメイク版『加奈~おかえり!!~』がおすすめです。
ベストエンド以外は切なさが残る
物語の題材的にも重くシリアスな内容になっているので、ほとんどのエンディングがプレイ後にしんみりとした感情が残る結末になっています。
ただ、ベストエンドは感動的ながら明るい終わり方なので、最後にベストエンドを迎えるように攻略していくことをおすすめします。
総評
「闘病」をテーマにした感動的で、死生観を感じられるメッセージ性の高いADV作品。
デザインやシステムに少し古さは残りますが、この時代の作品でしか味わえない雰囲気と懐かしさを味わえます。
シナリオゲーが好きな方には特におすすめの作品です。
加奈~おかえり!!~
4,086円
山田一名義でシナリオを担当した名作たち
◆加奈…おかえり!!
◇星空ぷらねっと 〜夢箱〜
◆家族計画〜追憶〜
◇家族計画〜そしてまた家族計画を〜
◆黒の図書館
◇ドーターメーカー元気いっぱい
が収録された「プレミアムアーカイブス 山田 一」もリリースされています。
複数作品をお得に楽しみたい方はこちらがおすすめです。
プレミアムアーカイブス 山田 一
8,963円
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