株式会社ビジュアルアーツのゲームブランド「Key」。
「泣きゲー」というジャンルを広めた代名詞的なメーカーでこれまでに数々の名作を生み出してきました。
Keyのファンは「鍵っ子」という呼称で親しまれています。
2023年12月22日には、Keyを立ち上げたスタッフが製作した不朽の名作『ONE 〜輝く季節へ〜』のリファイン版『ONE.』がネクストンからリリースされます。
今回はそんなKeyから発売されたゲームの中で、おすすめの作品を6つに厳選して紹介していきます。
Angel Beats! −1st beat−
2015年6月26日に発売されたアドベンチャーゲームで、略称は「AB」。
本作は2010年に放映されたテレビアニメ『Angel Beats!』が原作で、シナリオはKey所属のシナリオライター麻枝准氏が担当しています。
死後の世界の学園を舞台にした作品で、普通では死んでしまうようなイベントが発生しても登場キャラが死なない特殊な世界での日々が描かれています。
作中では、メンバーの生前の生き様や回想シーンがあり感動必至。
登場キャラ(戦線メンバー)は総勢19名で、本作には、
- ユイ
- 岩沢
- 松下
という3人の登場キャラクターのシナリオが収録されています。
続編のリリース予定のない未完の作品ですが、単体のゲームとして十分に楽しめる名作。
アニメ版では描かれなかったシーンやエンディングもあるので、アニメ版をすでに観た人にもおすすめの作品です。
DL版
Rewrite+
2011年6月24日に発売された恋愛アドベンチャーゲーム。
Keyブランドでは初めて企画原案をネクストン所属の樋上いたる氏が担当しています。
文明と緑の共存という理想を掲げる「風祭」という都市を舞台に、主人公・天王寺瑚太朗が自分の身に降りかかる不可解な出来事をオカルト研究会の部長・千里朱音に助けを請ったことでオカルト調査に巻き込まれていくストーリー。
本作はそれまでのKey作品とは違ってバトル要素が前面に描かれた異色作。
通常プレイで50時間以上を超えるほど大ボリュームの内容なので重厚なシナリオのADVを楽しみたい人におすすめです。
DL版
7,700円
終のステラ
2022年9月30日に発売されたノベルゲームで、ビジュアルアーツのキネティックノベル第3弾としてリリースされた作品。
キャッチコピーは「空の向こうに行けば、人間になれる――。」
本作のストーリーは有名なシナリオライター田中ロミオ氏が担当しています。
ポストアポカリプスを描いた終末ものの作品で、運び屋・ジュードと少女型アンドロイド・フィリアの慌ただしい世界での人間とAI少女とのつながりを描いたストーリー。
荒廃した世界観や緊迫感のある空気の演出・表現が特に凄まじく、プレイヤーの没入感はかなり高いです。
普通にプレイしても5~10時間以内にクリアできるボリュームで、ロープライスで短めながら感動的で極上のシナリオを体験できます。
ノベルゲームを初めてプレイする人、上級者のどちらにも楽しめる特におすすめの一作です。
DL版
この記事で紹介しています↓
Summer Pockets
2018年6月29日に発売された恋愛アドベンチャーゲームで、略称は「サマポケ」。
瀬戸内海にある架空の離島である鳥白島(とりしろじま)を舞台に、亡くなった祖母の遺品整理のために夏休みを利用して単身で島に来た主人公・鷹原羽依里とそこで出会う少女たちとの一夏を描いたストーリー。
爽やかさとノスタルジックな雰囲気が魅力の作品で、清涼感のある空気感をテキストやBGMとともに楽しめます。
シナリオ前半の軽快で癒されるような日常と、シナリオ後半の切なくシリアスな個別ルートの両面が楽しめるKey作品らしさを感じる内容になっています。
島という舞台だからこそ味わえる独特の夏を味わいたい人におすすめです。
DL版
LOOPERS
2021年5月28日に発売されたキネクティックノベル。
本作のシナリオは、「ひぐらしのなく頃に」などで有名な竜騎士07氏が担当しています。
「ジオハンティング」(GPS宝探し)という位置情報スマートフォンゲームに熱中する主人公・タイラは、小学校の頃の友人のミアとレオナと再開するが、ある日時間が繰り返す「時の渦」に巻き込まれ、そのループから脱すべく奮闘するストーリー。
童心を思い出させてくれるような笑いと熱血が混ざり合ったシナリオが魅力の作品で、独特な絵柄も相まって「LOOPERS」ならではの世界を楽しめます。
ドタバタなラブコメが好きな人に特におすすめの作品です。
DL版
1,980円
planetarian 〜ちいさなほしのゆめ〜
2004年11月29日に発売された作品で、キネクティックノベルシリーズの第1弾。
世界規模の戦争によって荒廃した近未来を舞台に、廃墟を巡って回収した物資を売買することで生計を立てる「屑屋」を生業にする男と、少女の姿をしたロボット・ほしのゆめみの出会いを描いたストーリー。
人口減少と気候変動が進んだ独自の世界観と、ロボットの設定を活かしたSFシナリオが魅力の作品。
作中にはプラネタリウムが登場する幻想的な空気感や、SF世界に合った印象的な音楽などプレイヤーの記憶に残るような要素をたくさん味わえます。
クリア時間は大体3~4時間程の短編ボリュームの内容ですが、ラストには涙を流してしまう感動の「泣きゲー」になっています。
1日やちょっとした休暇にサクッと感動のシナリオを楽しみたい人に特におすすめ。
DL版
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