発売日 | 2019年10月2日 |
ジャンル | ミステリーアドベンチャー |
メーカー | 鬼虫兵庫 TABINOMICHI |
2019年10月2日にDMM GAMESでリリースされたアドベンチャーゲーム『シロナガス島への帰還』。
個人製作のゲームにも関わらず数万本の売上を記録したプレイヤーからの評価が高いインディーゲーム。
今回はそんな『シロナガス島への帰還』をプレイしてみて感じたことや良かった点、人によって評価の分かれる点について紹介していきます。
DL版
シロナガス島への帰還『シロナガス島への帰還』について
『シロナガス島への帰還』のストーリー
登場キャラクター (メイン)
池田 戦
(いけだ せん)
主人公
ニューヨークで私立探偵を営む男。
エイダ・ヒギンズの依頼を受け、シロナガス島へと向かう。
出雲崎ねね子が気を許す数少ない一人。
出雲崎 ねね子
(いずもざき ねねこ)
二十数カ国語をネイティブレベルに話すことが出来る天才少女だが、初対面の人間とは会話すら出来ない超絶コミュ障。
一度見た光景を完全に記憶、再現出来る完全記憶能力保持者の為、池田の臨時助手としてシロナガス島へと赴くことになる。
酷い吃音持ち。
『シロナガス島への帰還』のゲーム性
本作はオーソドックスクリック型のミステリーアドベンチャー作品。
一般的なアドベンチャーゲームと同じように、ストーリー中に登場する選択肢によってプレイヤーの発言や行動を選ぶことができます。
またテキストを読み進めていくだけでなく、作中には部屋や事件現場をクリックして探索・捜査するパートやイベントなどアクティブに楽しめるシステムが導入されています。
シナリオの量と、クリックイベントの量のバランスがちょうどよく、ラストまで快適に楽しめるプレイヤーに優しいゲーム性。
テキストボックスやシステムなどのUIは、黒色ベースでシンプル。
懐かしさを感じられる個人製作ならではの手作り感のあるキャラクターデザインが特徴的。
プレイヤーの選択肢や行動によってはDEAD END(バッドエンド)になるので、重要な部分でのセーブが大事になってきます。
全編フルボイスのため、ボイス付きにこだわりのある人やキャラクターの個性や雰囲気を重要視するプレイヤーにも嬉しい内容。
大体5~7時間程でクリアできるボリュームで、1日・2日でサクッと楽しめながら内容の濃いシナリオを楽しめます。
良かった点
クオリティの高いホラーミステリー要素
本作は孤島を舞台にクローズドサークルを題材にしたミステリーサスペンスが面白く、続きが気になってしまう事件や疑念が巻き起こる展開が魅力。
またホラーな演出にも力が入っていて、何者かに追われる緊迫感や見られている恐怖感を味わえるシーンが多く、ホラー好きにもハマるような内容でした。
各キャラクターが隠し持つ真の正体や、シロナガス島へ訪れた理由などもしっかりと描かれていて、それぞれの事情を知れば知るほどシロナガス島の歴史や闇など、全容が明らかになっていく過程を楽しめました。
豪華声優陣を起用したフルボイス
- 池田戦 :大塚明夫
- 出雲崎ねね子 :井口裕香
- エイダ・ヒギンズ :大原さやか
- アキラ・エッジワース :石原夏織
- ジゼル・リード :伊藤静
- リール・ベクスター :田中理恵
- ジェイコブ・ラトランド :東地宏樹
- トマス・ハリントン :石住昭彦
- アレックス・ウェルナー :小林ゆう
- アウロラ・ラヴィーリャ :茅野愛衣
- ヴィンセント・スイフト :中田譲治
- アビゲイル・エリスン :小原好美
- ノーマン・ノース :平田広明
- ウィザーズ 他 :かぬか光明
- フロリナ 他 :中川亜紀子
- ロイ・ヒギンズ 他 :藤野裕規
- チャールズ・J・ウェルナー 他:加藤将之
という豪華声優陣を起用したCVで、キャラクターの個性に合った声とセリフ回しがぴったりで最高。
フルボイスなのでプレイの快適性や満足度はかなり高いです。
緊迫感のあるタイムリミット付きイベント
本作には、部屋や事件現場をクリックして探索・捜査するイベントだけでなく、タイムリミットのあるイベントがいくつか登場します。
中には5秒以内で選択やアクションをするイベントもあり、初見で焦りながらも試行錯誤して対処する面白さと緊迫感を味わえました。
プレイヤーを飽きさせない仕掛けが多く、読み進めるだけのアドベンチャーが苦手な人にもおすすめの要素です。
ロープライス
DMM GAMESでは500円でリリースされていて、インディーゲームとしても破格。
気軽にプレイできる敷居の低さがありながら、価格の数倍以上のクオリティのゲームを楽しめるのでコスパ最強。
安さと面白さを兼ね備えたゲームを求めている人に特におすすめです。
人によって評価の分かれる点
オートモードがない
本作には自動でテキストを読み進めていくオートモードは非搭載。
ただテキストだけではなく、急に始まるイベントも複数あるためオートモードの必要性はあまり感じないので、特にこだわりがなければ気にならない要素かもしれません。
ストーリー中盤までと、最終章で大きく変わっていく展開
ミステリーサスペンスが主なストーリー中盤までの展開と、最終章のこれまでとは一味違った衝撃的でジャンルの大きく変わる展開が人によって好みが分かれるかもしれません。
特に最終章はかなり重めなで刺激的な内容になっているので、刺さる人には記憶に残る結末になっています。
総評
個人製作のゲームの域を超えたクオリティの高いシナリオと、続きが気になるサスペンス要素が魅力の作品。
500円というロープライスの気軽さと、プレイ後に満足感のあるちょうどいいボリューム感が最高で、続編や製作者の新作に注目したくなるほどの名作でした。
週末や1~2日の休暇などにサクッと面白いゲームプレイしたい人に特におすすめなので、興味のある方はぜひプレイしてみてください。
DL版
500円
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