発売日 | 2015年11月19日 |
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ジャンル | 錬金術再生RPG |
メーカー | コーエーテクモゲームス |
2015年11月19日ニコーエーテクモゲームスから発売されたRPG『ソフィーのアトリエ』。
アトリエシリーズの中の細分化した「不思議シリーズ」の1作目で、全シリーズの中でもファンから特に人気の高い作品。
今回はそんな『ソフィーのアトリエ』をプレイしてみて感じたことや良かった点、人によって評価の分かれる点について紹介していきます。
『ソフィーのアトリエ』について
『ソフィーのアトリエ』のストーリー
『ソフィーのアトリエ』のゲーム性
本作のゲーム性の特徴を大まかに分けると
- 新たなアイテムを発想、生成・錬金する「調合」要素
- 調合に使える素材集めや討伐依頼をクリアする「戦闘」要素
の2つの異なるパートの面白さが特徴的。
調合
ストーリーの進行に関わるアイテムや、特定の条件を達成することで解放されるレシピの発想でアイテムを錬成していきます。
調合はソフィーの家であるアトリエの中の「錬金釜」を使って、レシピに載っている必要な素材を集めることでアイテムを生成可能。
素材それぞれには
- 赤
- 青
- 緑
- 黄
- 白
の色分けされた属性と、
- 品質上昇
- 安値
- 高値
- 破壊力増加
- クリティカル
- 追い打ち強化
・・・など、その他多数。
100を超える様々な特性があり、調合することで新たなアイテムにも特性を選択して引き継ぐことができます。
その他にもアイテム特有の「効果」や、アイテムの性能・レベルである「品質」など、プレイヤーによって大きく調合結果が変わるような奥深さが魅力。
調合は4×4 / 5×5 / 6×6などのマス目上を無駄なく効果が最大化するように敷き詰めていくパズルのようなゲーム性。
各アイテムにはそれぞれに固有スキルや効果の度合いが設定されていて、調合の仕方によって発動効果が大きく変わります。
マス目を全体を占有している属性色の割合によって大きく調合結果がブーストされるので、素材の形や敷き詰める順番で全く違うアイテム効果を付与することも可能です。
戦闘
戦闘は
- 通常攻撃
- スキル技 (魔法技など)
- 防御
- 逃走
のコマンドがあるオーソドックスなターン制の戦闘システム。
「チェインリンク」とよばれる戦闘が続いて画面左下のゲージ溜まることで自動発動する連携技がかなり強力。
- マルチサポート (200%以上で発動)
- スペシャルサポート (300%で発動)
マルチサポートは2人以上、スペシャルサポートは3人以上が生存している状態で発動するので、一時でもキャラを戦闘不能にしないことが重要になってきます。
また、敵の出現する各フィールドは普通のRPGとは違い、素材集めに特化した箱庭のようなステージになっているのも特徴的で、ストーリーを通して色々な種類の採集場を回ることができます。
良かった点
可愛らしくて温かみのある平和な世界観
なんといっても『アトリエ』シリーズの可愛くて平和な世界観を存分に味わえる作風が魅力。
本に姿を変えられたソフィーのおとも・プラフタや西洋風の街並みなど、ファンタジックで童話のような空気感に癒されます。
ほのぼの系のゲームが好きな人には、ぴったりハマるような内容になっているのでおすすめ。
素材のクオリティや順番で大きく結果が変わる調合パズル
錬金釜を使った調合パズル要素が奥深く、中毒性があって最高。
アイテムの効果・スキルをどれをメインに発動させるかの生成結果の調整や、変わった形をした素材・パズルマスも登場するので、一筋縄ではいかないパズル要素を楽しめました。
パズルゲーム好きにもちょっとしたミニゲームとしてかなりおすすめの要素です。
かなり強敵で倒しがいのある裏ボスの存在
ゲームクリア後に登場する裏ボスがかなり強力で、これまでの敵とはレベルの違う戦闘を味わえるのも魅力の一つ。
状態異常や1ターンで複数行動を仕掛けてくるので、アイテムの使用や装備の品質を高めるのが必須になってきます。
難易度HARDはもちろん、EASYでさえも攻略が難しく簡単には倒せないので、やりごたえのあるRPGを求めている人にも熱中できる内容になっています。
人によって評価の分かれる点
アイテム・素材の「特性」探しが大変
ストーリー終盤になってくると素材アイテムの数や種類が増えてくるので、アイテム整理がかなり大変になってきます。
特性ごとに検索や素材の種類などに並び替えすることも可能ですが、何しろ特性の数も素材アイテムの種類も莫大。
素材が多くなればなるほど手間になってくるので、不要なモノを売ったり定期的に錬成やアイテムで消費したりしていくのが重要になってきます。
採集場・フィールドに偏りがある
採集場・フィールドは数多くあって色々な場所での収集を楽しめますが、全開放されるストーリー終盤ではかなり行く場所が限られてきます。
討伐依頼・特殊モンスターが出現する「ウワサ」での特殊なシチュエーションを除くと、全く行かないような収集場や完全下位互換の収集場もあるので少しもったいなさがあります。
新しい採集場が出現したらレベルが低い状態ですぐに向かった方が新鮮に楽しめるので、ストーリー序盤・中盤に味わい尽くしておくのがおすすめです。
総評
『アトリエ』シリーズの中でも初心者にも入り込みやすく、バランスの良い中毒性のあるゲーム性が魅力の傑作。
性別関係なくどちらも楽しめるような平和な世界観なので、ほのぼの癒しゲーが好きな人やパズル&RPGが好きな人に特におすすめ。
『アトリエ』シリーズのどれを初めてプレイするか悩んでいる人にも特にイチオシなので、興味のある人はぜひプレイしてみてください。
DL版
3,036円
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