日本のシナリオライター・小説家・脚本家、「虚淵玄」。
一般向けでは、
- 『魔法少女まどか☆マギカ』
- 『Fate/Zero』
- 『PSYCHO-PASS』
- 『GODZILLA』
- 『仮面ライダー鎧武』
などの脚本を担当し、ダークさのある作風が特徴的。
人気ゲームブランド「ニトロプラス」(ニトロプラスオリジン)出身で、他のゲームにはない尖った設定やシナリオがプレイヤーから支持されていました。
今回はそんな虚淵玄氏がこれまでにシナリオを担当したエロゲ5作品を紹介していきます。
ニトロプラスのおすすめ作品についてこの記事で紹介しています↓
Phantom -PHANTOM OF INFERNO-
2000年2月25日に発売されたハードボイルドアドベンチャー。
観光で1人アメリカに訪れていた少年吾妻玲二が秘密結社・インフェルノに拉致された後、殺し屋になるよう告げられ組織の一員の暗殺者として成長していくストーリー。
当時のアダルトゲームでは異色すぎるハードボイルドものをテーマにした作品で、硬派な内容や男女ともにカッコいいキャラクターたちが魅力的。
ライターの趣味が存分に出た銃器や武器のモデリング、詳しく表現されたテキストが個性的で、銃などのミリタリー系が好きな人にもおすすめ。
プレイする場合は、
がおすすめです。
吸血殲鬼ヴェドゴニア
2001年1月26日に発売されたアクションアドベンチャーノベルゲーム。
吸血鬼をモチーフにしたダークさと、特撮変身ヒーローもの、学園モノの作風が混ざり合っていて本作でしか味わえない独自の空気感があります。
仮面ライダーシリーズを意識して作られているため、章ごとにOPとEDが挿入されるのが特徴的。
OPとED曲は小野正利氏が担当していて、ハイトーンなメタルとバラードが堪能できます。
主人公が使用するバイクに乗り回している時の表現に特にこだわりがあるので、バイクを乗る方には特に臨場感を感じられます。
吸血鬼の宿命をストーリーに組み込んだ感動的なシナリオが魅力です。
鬼哭街
2002年3月29に発売されたサイバーパンク武侠片アドベンチャーゲーム。
武侠モノ(小説)とは武術に長け、義理を重んじる人々を主人公とした作品で、中国文学の1ジャンル。
「物語を純粋に楽しんでほしい」という製作側の意図として一切の分岐を廃された異色作。
2011年5月28日にはフルボイス化、グラフィック・テキストフォーマットのリメイク版の『鬼哭街』が発売されました。
虚淵玄氏が得意な熱血さと鬱さを絶妙なバランスで楽しめる作品です。
沙耶の唄
2003年12月26日に発売されたサスペンスホラーアドベンチャーゲーム。
業界の中でも特に知名度が高く、虚淵玄氏の代表作といえる作品。
衝撃的な幕開けから展開されていくサイコホラーな演出・テキストや、意外な純愛ストーリーが魅力です。
短くて読ませるようなシナリオで一日で一気にプレイすることもできるので、ホラーや刺激的な描写が好きな人や得意な人におすすめ。
DL版
続・殺戮のジャンゴ -地獄の賞金首-
2007年7月27日に発売された西部劇ガンアクションもの「空想科学マカロニ大活劇」。
タイトルに『続』と付いていますが1作目はなく、西部劇モノのオマージュ。
マカロニ・ウェスタン(1960年代から1970年代前半に作られたイタリア製西部劇)作品を観たことがある人には、既視感のあるシーンも多く、没入度は高いです。
重厚なストーリーと、下品でクールなヒロインたちが魅力の作品で恋愛要素もルート分岐もない異色作。
エロゲでウェスタンをやってみた貴重な作品なので、他ゲーにはない変わった雰囲気を楽しみたい人におすすめです。
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