読み進めるのが辛くなるほど重いシナリオや後味の悪いエンディングがあることも多い、不思議な魅力のある「鬱ゲー」。
明るいだけのシナリオやハッピーエンドに飽き飽きした人が行きつく終着点で、底のないストーリーでは満足できない人も多いはず。
今回はそんな鬱ゲー好きにおすすめの重い「鬱」シナリオがあるエロゲを7つに厳選して紹介していきます。
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SWAN SONG
2005年7月29日にLe.Chocolat meets FlyingShineから発売されたビジュアルノベル。
大地震の発生によって外部から隔絶された異常事態下に置かれている人々の行動や心理の変化、狂気を生々しく描いたストーリー。
災害が起こったことで、生き残りのために組織をつくって助け合うだけでなく、非行や暴動に出たりと普段の生活ではあらわさない人間の醜さがあふれたシーンが多く登場します。
悲しい結末を迎えるキャラや心身崩壊していくキャラもいて、終始陰鬱なシナリオ。
冬の少し幻想的な空気感と、何とも言えないビターなエンディングがどこか美しさのあるプレイ後に記憶に残るような作品。
パニックものが好きな人やサクッと内容の濃いシナリオを味わいたい人に特におすすめ。
DL版
3,080円
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水葬銀貨のイストリア
2017年3月24日にウグイスカグラから発売されたアドベンチャーゲーム。
美しい町並みの海上に作られた人工島で水の都アメマドイを舞台に、そこに住む主人公・茅ヶ崎英士とヒロインたちが潜む陰謀に巻き込まれていくストーリー。
全体的に鬱展開で張り巡らされたシナリオと、どちらを選べばいいのかプレイヤーを悩ませる残酷な選択肢など共通ルートは基本的に暗くて重いです。
絶望を与える胸糞なストーリーだからこそ乗り越えた先のハッピーエンドが一段と栄えるような物語になっています。
比較的新しめということもあってあまり知られていない鬱ゲーの隠れた名作。
DL版
素晴らしき日々 ~不連続存在~
2010年3月26日にケロQから発売されたアドベンチャーゲームで、略称は「すばひび」。
本作は萌えゲーアワード2010シナリオ賞部門・金賞を受賞した作品で、エロゲ界で名の知れた認知度の高い作品。
- “Down the Rabbit-Hole” ――「空と世界」の物語
- “It’s my own Invention” ――「終わりと始まり」の物語
- “Looking-glass Insects” ――「文学少女と化学少女」の物語
- “Jabberwocky” ――「救世主と英雄」の物語
- “Which Dreamed It” ――「兄と妹」の物語
- “JabberwockyⅡ” ――「向日葵と坂道」の物語
の6章構成で、各章はそれぞれ違うキャラ視点から綴られた物語で雰囲気やテイストが大きく変わります。
特に2~3章は鬱展開なシナリオで、胸が痛くなるシーンや電波なシーンなど刺激的な要素が満載。
哲学的で難解なテキストや一見意味不明なシーンもあるので好みは分かれますが、刺さる人には人生観を考えさせられるような名作。
壮大な物語の一部として鬱要素をひとつまみしたい人におすすめです。
DL版
7,980円
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銀色
2000年8月31日にねこねこソフトから発売されたアドベンチャーゲーム。
キャッチコピーは、「眩しかった日のこと…そんな夏の日のこと…」。
どんな願いでも叶うという伝説がある「銀糸」を核に、それに関わった人々の物哀しい物語を描いた全4章(完全版は5章)仕立てのオムニバス形式のストーリー。
どれも重い悲しさを追求したシナリオになっていて、死生観について考えさせられる内容や平安時代などの遥か過去から未来へと移っていく歴史が魅力の作品。
ハッピーエンドはなく、全編通してシリアスな内容で美しい鬱ゲーとして名作。
加筆修正、CG・BGM、一部キャラのボイスを追加した『銀色 完全版』がリリースされているので、今からプレイするならそちらがおすすめ。
DL版
3,080円
WHITE ALBUM2
2010年3月26日にLeafから発売されたアドベンチャーゲームで、略称は「ホワルバ2」。
「浮気」をテーマにした作品で、主人公には小木曽 雪菜と冬馬 かずさの2人の物語の核となるメインヒロインが登場し、揺れ動く心や三角関係の辛さを忠実に描いたストーリー。
本作には
- introductory chapter (序章)
- closing chapter (終章)
- coda (最終章)
の3章構成で、高校編・大学編・社会人編とそれぞれ違った環境でのシナリオが展開されています。
章によっては先輩上司や同級生、後輩などのメインの2人以外のサブヒロインも登場。
どちらのヒロインを選ぶかの選択肢の重さや、自分の選択によってヒロインを悲しませてしまうシナリオは胃が痛くなるほどの悲痛。
物語にのめり込めばのめり込むほど、胸を痛めて鬱になっていく心を揺さぶるようなリアリティのあるストーリーになっています。
大作の泣きゲーとして有名ですが、鬱要素のレベルも高い作品なので未プレイの人におすすめ。
DL版
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スクールデイズ
2005年4月28日にオーバーフローから発売されたアドベンチャーゲームで、略称は「スクイズ」。
略奪愛をテーマにしたストーリーで、身勝手で優柔不断な主人公・伊藤誠に振り回されるヒロインたちの悲痛さやその先にある狂気や関係の崩壊を描いたストーリー。
アニメ化されたこともあって知名度が高く、特に伊藤誠はそのクズっぷりから一番嫌われている主人公としても有名。
ヒロインたちのドロドロとした修羅場や心身崩壊は、見ていられないほど悲痛。
新たにイベントやエンディングを追加したリメイク版『School Days HQ』では、原作版にはなかったバッドエンドも追加されているので、鬱シナリオを深掘りしたい人はそちらがおすすめ。
DL版
8,580円
フラテルニテ
2014年7月25日にCLOCKUPから発売された作品で、公式のゲームジャンルは「ハピネスシンドロームADV」。
性暴力被害にあい心に深い傷を負い塞ぎ込んでいた少女・白坂 美桜と、ネット上で出会った少女に救いを求めたことをきっかけに怪しげな団体「友愛クラブ」に通い始め、その美桜の弟である主人公・白坂 大智もまた悲劇へと巻き込まれていくストーリー。
本作は鬱シナリオをとことん追求した作品で、ビジュアルのグロさと現実感のある物語があいまって進めるごとに病みそうなほど辛くなっていきます。
悲しみと絶望の底へ、底へと落ち続ける救いのない鬱展開を味わいたい人におすすめ。
かなりハードでグロテスクな内容になっているので苦手な人は注意!
DL版
6,380円
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