発売日 | 2005年12月22日 |
ジャンル | ダウナー系青春恋愛AVG |
メーカー | rúf |
対象年齢 | R-18 |
2005年にrúfから発売されたアドベンチャーゲーム『ユメミルクスリ』。
『CROSS†CHANNEL』や『家族計画』で有名なシナリオライター田中ロミオ氏の企画と、
『とある魔術の禁書目録』で有名なイラストレーターはいむらきよたか氏の原画から生まれた異色作。
今回はそんな『ユメミルクスリ』をプレイしてみて感じたことや良かった点、人によって評価の分かれる点について紹介していきます。
『ユメミルクスリ』について
『ユメミルクスリ』のストーリー
『ユメミルクスリ』のゲーム性
一般的なADVと同じようにストーリー中の選択肢によってエンディングが変化していきます。
攻略キャラクターは、
- 白木あえか
- 桐宮弥津紀
- ケットシー・ねこ子
の3人で、どのルートにも間違えるとBAD ENDになってしまう選択肢が用意されています。
作品名にもある通り、3人のルートはどれも「クスリ」にまつわるストーリーになっていて、扱う問題は結構シリアスな内容。
思春期の不安定さや心の動きに没入できる人にはかなり刺さるようなシナリオになっています。
良かった点
シリアスな思春期の衝動や悩みをテーマにした狂気的なシナリオ
思春期特有の衝動的な動きや非行、不安定な内面を忠実に表現されています。
終盤に近付くにつれて、より狂気的な描写になっていくので、刺激的な作風が好きな方にはかなりおすすめの作品です。
柔らかくて淡いパステル調の独特なイラストCG
はいむらきよたか氏の原画が全体的に淡くて、『ユメミルクスリ』の世界観にマッチしています。
柔らかな雰囲気の中に毒のあるシナリオが絶妙でプレイしていくごとに引き込まれます。
昔のゲームながら快適なテキスト・システム面
テキストが3行以内にまとまっていて読みやすく、UIもコンパクトでシンプルなデザインになっているので、プレイしていて快適でした。
2005年頃の作品には、システム面が不便だったり、読みづらかったりするゲームも多いので、本作は同時期の作品の中でもプレイヤーに優しい仕様になっています。
無駄がなくまとまった丁度いいボリューム
個人的に無駄なシーンやシナリオがなく、中だるみも感じなかったのでエンディングまで一気にプレイできました。
コンパクトにまとまったクオリティの高いストーリーが好きな方にはハマるような内容になっています。
人によって評価の分かれる点
重くて陰鬱なシナリオ
薬物中毒やいじめ、機能不全家族などのシーンがかなり生々しく描かれているので、プレイする人によっては結構きつい内容になっています。
鬱ゲーや重いストーリーの作品が苦手な方にはあまり向かないかもしれません。
総評
重くてセンシティブな内容を、淡くて爽やかなイラストCGに絡めた異色作。
昔の作品によくあるプレイしづらさがないシステムになっているので、興味のある方はぜひプレイしてみてください。
DL版
ユメミルクスリパッケージ版
3,080円
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