【PCゲーム】クリミナルボーダー 1st Offence レビュー【ダウンロード/DL版】

発売日2022年10月28日
 ジャンル  日常と常識の境界を引き裂く 
悪人円舞曲ADV
メーカーパープルソフトウェア
対象年齢R-18

2022年10月28日にパープルソフトウェアから発売された『クリミナルボーダー 1st Offence』。

クリミナルボーダー』はシリーズ作で、

  • クリミナルボーダー 1st Offence
  • クリミナルボーダー 2nd Offence
  • クリミナルボーダー 3rd Offence
  • クリミナルボーダー life sentence

の4部作構成でリリースされる予定です。

今回はその第一作目、『クリミナルボーダー1st Offence』をプレイして感じたことや良かった点、人によって評価の分かれる点について紹介してきます。

※ブラウザ版(β)対応作品のため、スマホでもプレイ可能です。


目次

『クリミナルボーダー 1st Offence』について

『クリミナルボーダー 1st Offence』のストーリー

陰キャでオタクでいてもいなくても変わらない―――

普段から別段特別な技術があるわけでもない、

陳腐なMADムービー製作を趣味にしている一樹(にのまえいつき)は、
ある日、偶然が重なったことで「見るだけで強い性的興奮が伴う電子ドラッグムービー」を作成してしまう。


――自分を見下しているアイツに見せたらどうなるだろう。

暗い欲求が樹を突き動かす。

幼馴染、春夏冬凛(あきなしりん)にムービーを見せることに成功したものの、

は優等生の仮面の裏に隠したの秘密を知ってしまう。

『電子ドラッグを用いた巨額のビジネス』
から提案された‘‘商売’’の話。


パパ活斡旋、極道、半グレ――

自分とは縁のないはずだった裏社会に、
は流されるままに身を投じていく。

クリミナルボーダー 1st offenceより引用

登場キャラクター

春夏冬 凛

(あきなし りん)

主人公の幼馴染みで同級生の女子学生
容姿端麗、品行方正、成績優秀の完璧超人で、学園内では性別問わず人気がある。
しかしそれは表の顔で、本来は恐ろしく狡猾で計算高い悪女。
自分の本性を知っている樹に対しては、刺々しく冷めた態度をとる。
電子ドラッグに価値を見出し、樹に商売を持ち掛ける。
裕福な家庭で育っているにもかかわらずお金への執着心が非常に強く、ひなと協力し大規模なパパ活斡旋を行い大金を稼いでいる。
足がつかないよう裏方に徹することを信条にしており、様々な手配はするものの実行は樹やひなに任せている。


萬屋 ひな

(よろずや ひな)

樹のクラスメイト。第一巻のヒロイン
家庭の環境からまともではない道を選ばざるをえないため、
少々“悪い友達”が多いが、ひな自身は人懐こく憎めない。
現在は生活のため、凛のパパ活斡旋の片棒をかついでいる。
そんな倫理観の欠けた行為に手を染めていながらも彼女自身はまだ処女で、
異性と付き合った経験すらないほどガードは非常に固い。
――にもかかわらずたいして話したことのない樹への好感度は異常に高く、恋人のような距離感で接する。
料理が得意で、カレー作りには一家言あるらしい。


勅使河原 琴子

(てしがわら ことこ)

主人公たちが通う学園の一年上の先輩
ヤクザの親分である父を持つ。

ヤクザの娘であることを誇りに思っており、仁と義を重んじる。
電子ドラッグを用いた樹たちの商売を知り、自分の監視下の元に商売の許可を出す。


メリル・ハサウェイ

琴子に付き従う謎多き少女

非常に華奢で普段はぼーっとしていることから儚げな印象を受けるが、
有事の際には只者ではない技を見せる。
甘いものが好き。

『クリミナルボーダー 1st Offence』のゲーム性

本作は物語を読み進めていく一般的なアドベンチャーゲームと同じゲームシステムになっています。

ただ、選択肢による分岐は作中に一回しかなく、どちらを選んでも同じエンディングに辿り着くので、ADVというよりもビジュアルノベル要素が強い作品。

今作は『クリミナルボーダー』シリーズ4部作のプロローグ的な位置づけの作品なので、世界観や主人公、その他キャラの置かれている状況がしっかりと描かれています。

BGMやテキスト、UIなども作品の雰囲気に合っていて、好きな人にはとても刺さるゲームになっています。

良かった点

ダークでサイバー感が漂う作風とUI

本作は、全体的に非行や裏社会などのダークな雰囲気と、電子ドラッグを題材にしたデジタルなサイバー感をどちらも味わえるような作風になっています。

テキストなどのUIや演出、BGMなども、ダークでサイバーチックな雰囲気にピッタリの内容になっているので、そういった作品が好きな方にはハマるような内容になっています。

1~3行ぐらいにまとめられたとても読みやすいテキスト

プレイ開始して最初に感じたのは、テキストの読みやすさ。

1~3行以内にはテキストが収まっているので、読み疲れがなくストーリーも理解しやすいシステムになっています。

長々とした文章やテキストで埋め尽くされるようなADVが苦手な方にも、抵抗なくプレイできる作品です。

ところどころで入るデフォルメキャラのCGが可愛い

普通のイベントCGでは、リアル感のある立体的なイラストや一枚絵が使われていますが、ところどころでキャラクターをデフォルメ化したCGが使われています。

「こんなところで…」という場面でも可愛らしいCGが使われているので、そのギャップが面白かったです。

次作以降でも期待のちょっとしたお楽しみ要素になっています。

メインヒロイン「萬屋 ひな」の境遇や健気さの魅力

今作のヒロイン「萬屋ひな」は、ストーリーが進んでいくごとに生い立ちや家族関係、なぜ裏社会に手を染めることになったかの理由が明らかになっていきます。

抱える問題との向き合い方や主人公への一途さが魅力で、第一作目のヒロインにふさわしいキャラクターでした。

クリミナルボーダー2nd Offence』以降で、どんな感じでストーリーに関わってくるか注目です。

人によって評価の分かれる点

プレイ時間が短め

本作は4部作の一作で、プロローグ的な位置づけということもあって、プレイ時間が比較的短めです。

だいたい5~7時間ほどでエンディングを迎えられるぐらいのボリュームで、人によっては一日でクリアできるような内容になっています。

長編作品が好きな方にはあまり向かないかもしれませんが、短いながらも内容の濃いシナリオに仕上がっているので気軽に楽しみたい方にピッタリです。

学園要素はほとんどない

ゲーム開始後のイントロや登場キャラクターから学園物をイメージしてしまいますが、実際には学園要素はほとんどなく、街中やアジトでの活動、アウトローな場面がほとんどを占める作品になっています。

普通の学園物のストーリーを期待してプレイする方には、まったく真逆の内容になっているので注意。

総評

主人公の作ったMADムービーが電子ドラッグの効果を持っていたというぶっ飛んだ設定と、問題を抱えたキャラクターたちが裏社会で生きぬくダークな作風が魅力なゲーム。

ゲームシステムが快適で、プレイしていくごとに『クリミナルボーダー』の世界観にどんどんと引き込まれていく不思議で独自性が感じられる内容でした。

サクッとプレイできる短めなゲームが好きな方や、ダークでアウトローな内容の作品が好きな方にピッタリなので、ぜひプレイしてみてください。

DL版

※ブラウザ版(β)対応作品のため、スマホでもプレイ可能です。


パッケージ版

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