同人サークル「07th Expansion」からリリースされたサウンドノベル『ひぐらしのなく頃に』シリーズ。
監督・脚本は竜騎士07氏が担当し、閉塞感のある田舎の村で発生する連続怪死・失踪事件を題材にした伝奇モノのホラーミステリーが魅力のゲーム。
『ひぐらしのなく頃に』の原作ゲームには、
出題編
- 鬼隠し編
- 綿流し編
- 祟殺し編
- 暇潰し編
解答編
- 目明し編
- 罪滅し編
- 皆殺し編
- 祭囃し編
の8つの本編作品がリリースされています。
今回はそのなかの「出題編」の4作品についてそれぞれ紹介していきます。
ひぐらしのなく頃に 鬼隠し編
2002年夏・コミックマーケット62で発表されたシリーズ第1作目。
東京から寒村・雛見沢村に転校してきた少年の主人公・前原圭一が、個性的な「部活」の仲間たちと出会った日常から物語はスタートします。
ストーリー中盤以降のそれまでの日常から一転した、臨場感のある怪事件とサスペンスに飲み込まれていきます。
徐々に不穏さを増していくサスペンス要素や豹変するヒロインが衝撃的で、有名なシーンや名セリフも誕生し、物語の狂気な世界観に一気にプレイヤーを引き込んでくれる名作。
「鬼隠し編」のメインヒロインは、
竜宮 レナ
(りゅうぐう れな)
主人公の同級生で、青いセーラー服と茶髪のボブカットが特徴。
実の本名は竜宮礼奈(れいな)だが、「レナ」呼びを自称している。
元々雛見沢村出身で、幼いころに親の仕事の都合で茨城県に引っ越したが、後に村へ戻る。
「かぁいい」が口癖になるほどの可愛いモノ好き。
ひぐらしのなく頃に 綿流し編
2002年冬・コミックマーケット63で発表されたシリーズ第2作目。
サブタイトルは「~最多の可能性~」。
前作とは時系列的なつながりは無く、パラレルワールド的(同時間軸の別展開)なストーリー。
本作では、雛見沢村の伝統行事・綿流しにまつわる言い伝えやその謎をメインにシナリオが展開していきます。
シリーズの中でも最もホラー色が強く、刺激強めの描写が多いのが特徴。
プレイヤーにトラウマを与える刺激的で印象に残るシーンも多く、『ひぐらし』らしさを存分に味わえるような内容になっています。
「綿流し編」のメインヒロインは、
園崎 魅音
(そのざき みおん)
主人公の上級生で、クラス委員長。
御三家筆頭で、雛見沢を実質的に支配している園崎家の娘。
腰まで届く長い緑髪が特徴的で、ハイテンションで姉御肌な性格。
テーブルゲームの熱心なコレクター。
姉妹に双子の妹である詩音がいる。
ひぐらしのなく頃に 祟殺し編
2003年夏・コミックマーケット64で発表されたシリーズ第3作目。
サブタイトルは「~最短のシナリオ~」。
本作も前作との時系列的なつながりのない、パラレルワールド的なストーリー。
今まで被害者としての立場だった主人公・圭一の視点を加害者としての立場を描いたこれまでとは大きく違ったシナリオになっています。
鬱要素やかなり重めの内容を扱っていて、狂っていく主人公たちと正義か悪か分からなくなる独特の展開が衝撃的。
徐々に精神崩壊して目から光を失っていくヒロインの演出など、リアリティのある表現と短くも濃い内容のシナリオが魅力。
「祟殺し編」のメインヒロインは、
北条 沙都子
(ほうじょう さとこ)
主人公の下級生で、金色髪にカチューシャを着けたショートカットが特徴。
運動神経が良く、野球が得意。
一人称は「わたくし」で、「〜ですわ」などのお嬢様口調で文法的に怪しい丁寧語を話す。
家庭環境に大きな問題と悲しい過去を持つ。
相手の動きを予測して巧みにトラップを仕掛けるのが得意なトラップマスター。
ひぐらしのなく頃に 暇潰し編
2004年夏・コミックマーケット66で発表されたシリーズ第4作目。
サブタイトルは「~最後の謎をあなたに~」。
前3作(鬼隠し編・綿流し編・祟殺し編)を遡ること5年前の雛見沢村を舞台にした、「前日談」的な物語。
ダム闘争の最中に発生した誘拐事件の捜査に当たるべく極秘裏に雛見沢村を訪れた警視庁公安部の刑事・赤坂衛と、村で生き神様と崇められている古手神社の一人娘・梨花を中心にしたストーリー。
これまでの前原圭一を主人公にしたシナリオとは大きく変わって、主人公のおじさん刑事と他の主要メンバーと交わる前の梨花の2人で主に展開していく異色作。
「暇潰し編」のメインヒロインは、
古手 梨花
(ふるで りか)
圭一の下級生で、沙都子と同学年。
古手神社の一人娘で、雛見沢村御三家・古手家の最後の一人。
毎年6月に行われる伝統行事・綿流しでは巫女役を務める。
小柄で背が低く、家事全般が得意な家庭的な少女。
一人称は「ボク」で、基本的にはおしとやかな口調で「にぱ〜☆」などの独特な口癖がある。
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