発売日 | 2016年3月25日 |
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ジャンル | 灰色の日常を覆す 女子学生姦禁屈従ADV |
メーカー | CLOCKUP |
対象年齢 | R-18 |
2016年3月25日にCLOCKUPから発売されたアドベンチャーゲーム『夏ノ鎖』。
CLOCKUPのロープライス作品で、プレイしやすい気軽さと内容の濃い短編ストーリーが魅力の作品。
今回は『夏ノ鎖』をプレイしてみて感じたことや良かった点、人によって評価の分かれる点について紹介していきます。
『夏ノ鎖』について
『夏ノ鎖』のストーリー
登場キャラクター
白井 美月
(しらい みつき)
私立星和学園音楽科1年生。
すこしだけ大人びた空気を纏う美少女。
涼やかなまなざしと、ストレートロングの黒髪が美しい。
自分の世界を持っていて、好んで一人でいることはないものの、一人でも平気な性格。
ほっそりとして見えるが、着やせするタイプ。処女。
尾久野 晋二
(おくの しんじ)
公立九々治学園1年生。物語の主人公。
特にはっきりした理由もなく、日々の鬱屈を溜め込んでいる少年。
自意識過剰で、被害妄想気味なところがある。根拠の無い自信の裏返しでもある。
両親と兄弟二人の四人家族。一人暮らしの祖父の家に入り浸っている。
計画という名の妄想をノートに書き綴り、いつか実現するのだと、暗い情熱を滾らせている。
『夏ノ鎖』のゲーム性
本作は選択肢でストーリーが分岐していくアドベンチャーゲーム。
夏の田舎を舞台にしていて、夏を感じる外の世界と物語のメインとなる古家の地下室の違いを味わえるシナリオになっています。
エンディングには、ノーマル・トゥルー・バッド合わせて5種類のエンディングがあり、トゥルーエンドはその他のENDを全部見た後でニューゲームすることで新しい選択肢が出現します。
システム面はCLOCKUP製の快適なシステムになっていて、ボイスの有無やテキスト表示設定だけでなく、グロテスクな表現の規制のON/OFFも可能。
テキストは基本的には画面下側に表示される一般的なADVになっていて、外の世界の状況説明などのテキストは全面表示型のテキストではっきり分けられています。
良かった点
不思議な読後感のあるトゥルーエンド
トゥルーエンドが他の作品にはない、切なさと安堵感のある不思議な感覚を味わえるシナリオが魅力。
それまでのハードな物語とエンディングをフリにしたような内容になっていて、一気に浄化されるようなラストなのでプレイするなら到達必須。
ハードな作風だからこそのシナリオを味わいたい人におすすめ。
ヒロイン・美月の生い立ちや設定が細かに描かれている
シナリオにヒロイン・美月と主人公との過去のつながりや生い立ちがちゃんと描かれているので、『夏ノ鎖』の世界観に入り込みやすいのが◎。
美月にどっぷりの主人公とは反対に、昔から気にもしていない美月との意識の違いや主人公が狂っていく過程が刺激的で面白いです。
ヒロインの置かれた状況やシチュエーションに興奮できる人にも特におすすめ。
夏の田舎を感じられるSEや背景CG
爽やかな外の世界の空気感やセミの声のSEなど、夏の田舎という舞台を感じられる描写が魅力的。
物語のメインとなる地下室と外の世界が対照的で、2つの世界を行き来する主人公の衝動や狂気を一気に味わえるのが面白さの一つです。
人によって評価の分かれる点
ハードなシーン多め
監禁モノの内容なので、ハードなシーンで埋め尽くされたシナリオになっています。
アブノーマルなプレイや汚物表現も少し登場するので苦手な人は注意!
ただCLOCKUP製のハードな作品の中ではかなりとっつきやすい内容なので、ハードなCLOCKUPゲーを初めてプレイする入門作として特におすすめです。
クリア時間は短め
普通にプレイして4~6時間程でクリアできるボリュームの短編エロゲ。
その分ロープライスなので、気軽にプレイしたい人やサクッと楽しみたい人にはおすすめですが、長編ボリュームの大作エロゲをプレイした人には物足りなさを感じるかもしれません。
総評
CLOCKUPのロープライス作品で、短編ストーリーの凌辱・監禁モノの傑作。
夏の田舎と、密閉された地下室の2つの世界を味わえる独自のシナリオと、清廉で無垢なヒロインが魅力。
短時間でエロゲをサクッと楽しみたい人や、ハードめ内容の作品が好きな人に特におすすめなので、興味のある人はぜひプレイしてみてください。
DL版
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