2022年7月29日に『ゼノブレイド』シリーズの最新作である『ゼノブレイド3』がNintendo Switchで発売されました。
2010年にWii用ソフトとして発売された初代から10年以上に渡り、愛され続けシリーズファンが多い作品として知られています。
今回は本シリーズのナンバリング3作である
- ゼノブレイド1 (Definitive Edition)
- ゼノブレイド2
- ゼノブレイド3
のそれぞれについて良かった点と悪かった点、3作に共通したゲーム性などを紹介していきます。
ゼノブレイド Definitive Edition
2010年に発売された初代『ゼノブレイド』に追加要素と変更点を加えグレートアップしたリマスター版で、2020年5月29日にNintendo Switch専用ソフトとして発売されました。
今作は歴史的名作である初代ゼノブレイドのリマスター版ということでシリーズファンから大きな注目を集め、さらに未プレイ者への展開を強めた作品となっています。
あらすじ
巨神と機神とよばれる二柱の神の争いの末、この二体の神は骸となった。
骸となったそれぞれの神の体外をすみかとして生命体が誕生し、巨神界と機神界という二つの世界が生まれた。
その二つの世界に棲む者同士の対立を巨神界で暮らす主人公・シュルクとその仲間達が争いを鎮めることを決意する。
人々を救済するために奮闘する中で知ることとなる争いやこれまでの歴史の真実に、未来視ができる神剣・モナドを駆使しながら立ち向かっていくというストーリー。
特徴
前作からのグレードアップ
前作からの追加要素・変更点には、新しいストーリーの追加やマップ・クエストのUIの向上、難易度の細やかな設定、過去のイベントムービーの視聴などがあり、ゲームプレイの快適性が大幅に上がりました。
次の展開が気になるような重厚なストーリー
ストーリーの序盤から衝撃のシーンの連発でこの先どうなっていくのか惹き込まれる展開が最後まで続くため、60時間から100時間程かかる長編でありながらストーリー完走する人が多い作品です。
特に最終章はこれまでの歴史や真実が一気に紐解かれていくため、あのキャラクターはどのような目的があり、なぜ存在していたのかなどゼノブレイドの世界の奥深い部分まで知ることができます。
理解が追い付かない部分があるときは、考察やストーリー解説を読むのも面白いのでおすすめです。
ゼノブレイドのゲーム性を確立させたバトルシステム
『ゼノブレイド』シリーズの独自のオートアタックとアーツ解放を行い、パーティメンバーと連携することで敵を倒していくバトルシステムを確立したシリーズ一作目であるため、戦闘が2や3に比べてシンプルでわかりやすいのが特徴です。
ゼノブレイド2
2017年12月1日にNintendo Switch専用ソフトとして発売された『ゼノブレイド』シリーズのナンバリング2作目になります。初代ゼノブレイドと今作の間の2015年にはWiiUにて『ゼノブレイドクロス』も発売されました。
初代ゼノブレイドのゲームシステムや作風を踏襲しつつ、追加要素がふんだんに盛り込まれた作品となっています。
あらすじ
物語の舞台は、雲海の世界「アルスト」。
かつて人類の滅亡の危機を救った巨神獣(アルス)に暮らしていた人々が、巨神獣の寿命により雲海へと沈みゆく状況に陥ってしまう。
そんな状況のなか、主人公・レックスは古代遺物を引き上げる「サルベージャー」を生業とし、秘密結社であるイーラにその腕を買われて依頼を受ける。
その依頼の最中に「天の聖杯」とよばれる少女・ホムラと出会い、かつて築いたような楽園の再生を目指す旅に出るというストーリー。
特徴
進化したバトルシステム
オートアタックやアーツ解放、チェインアタックといった前作のバトルシステムを残しつつ、新たに属性攻撃の要素を取り入れ一定時間内に指定の属性での攻撃を成功させるとダメージが増加するブレイドコンボなどの新要素が加えられました。
戦闘が複雑化されたことに賛否がありましたが、個人的にはこの戦闘システムも面白く感じました。
ブレイドとよばれるアシストキャラの登場とガチャ要素
今作ではホムラやニアといった主要メンバー以外にもブレイドとよばれるアシストキャラを追加することができるようになりました。
ブレイドにはそれぞれレアリティや属性、戦闘タイプに違いがあり、バリエーションが豊富で好みのブレイドをパーティメンバーに加入することができます。
ブレイドはコアクリスタルというアイテムを利用し、同調することでランダムで入手することができます。
コアクリスタルの中には特定のブレイドが確定で入手できるものや、希望のレアリティや属性の入手率がアップしたものがあるため、使い分けることができます。
ゼノブレイド3
2022年7月29日にNintendo Switch専用ソフトとして発売された『ゼノブレイド』シリーズの最新作。
ゼノブレイド1、2の雰囲気や作風をそのままに、よりアニメチックでジュブナイルを意識した作品です。
1と2の世界をつなぐ物語として位置づけられているため、随所に過去作のキャラが登場しているため特にシリーズファンにおすすめのタイトルとなっています。
あらすじ
機械技術を操る「ケヴェス」とエーテル技術を扱う「アグヌス」の2つの国家が争う世界アイオニオン。
ケヴェス兵であるノア、ランツ、ユーニと、アグヌス兵であるミオ、セナ、タイオンが出会うこととなる。
謎の勢力からの奇襲を受けた6人は「本当の敵と戦うべきだ」と言う謎の男から指し示られた大剣の突き立つ大地シティーへと向かうべく、敵対関係であった者たち同士が共にその地へ臨むといったストーリー。
特徴
ゼノブレイドシリーズ最大の戦闘パーティーメンバー数
今作では主要キャラクター6人と選択可能のサポートキャラ「ヒーロー」の7人で戦闘することとなるため、戦闘の雑然とした感じを楽しむことができます。
また、プレイキャラを変更可能なだけでなく、それぞれの役割の武器を別のキャラに装備することができるシステムが追加されました。
暗く、重いメッセージ性のあるストーリー
今作のテーマが「命」ということもあり、各キャラクターの過去のしがらみや壮絶な経験などをフラッシュバックするシーンが多くあり、シリーズのなかでは比較的重めなストーリーとなっています。
特に終盤へと突入する前の5章は儚さを感じる展開となっており、個人的にとても好きでした。
ムービー数の多さ
今作はムービーが多く、時間も長めとなっており、よりアニメに近づいた作品になっています。
このムービーの多さに否定的な意見も多くありますが、アニメが好きな方やシーンを長く楽しみたい方にとってはプラスに働くと思います。
ゼノブレイドシリーズに共通する良かった点・悪かった点
『ゼノブレイド』シリーズナンバリング3作に共通した良かった点と悪かった点について説明していきます。
良かった点
秘境やランドマークなどゲーム内で観光気分が味わえる
ゼノブレイドシリーズといえば広大なフィールドと美しい景色を楽しむことが大きな特徴の一つです。
「秘境」と呼ばれる入り組んだ場所や通常プレイでは行かないような場所に隠されている絶景スポットがあり、フィールド散策でランドマークを眺めたりや秘境探しすることも本シリーズの楽しみ方の一つとなっています。
大ボリュームのメインストーリー
ゼノブレイドシリーズはメインストーリーをクリアするだけでも60時間から100時間程かかるため、サブクエストややりこみ要素も加えると150時間以上と大ボリュームの大作RPG。
一つの作品を長期間楽しみたい方やゼノブレイドの世界観に入り浸りたい方は長い時間プレイして楽しむことができます。
悪かった点
序盤の戦闘が単調
オートアタックを基本としていることやレベルを上げることによってアーツやバトル要素が増えていくというゲームのシステム上仕方ない部分ですが、序盤の戦闘で使えるアーツが少なく、通常攻撃が自動であるため戦闘として物足りないと感じます。
ゲームの離脱の原因がこの序盤の戦闘によるところが大きいと思うので、是非これからプレイされる方は物足りなさを感じても攻撃パターンが増えてくる中盤以降まではプレイすることをお勧めします。
ゼノブレイドシリーズ おすすめ順
ゼノブレイド1(DE),2,3について簡単ですが紹介してきました。
人気シリーズなので1作目だけでも未プレイの方は是非プレイしていただきたいです。
個人的には
- ストーリー: 1(DE) ≧ 3 > 2
- バトルシステム : 2 ≧ 1(DE) > 3
- キャラクター: 1(DE) > 2 = 3
- フィールド: 2 ≧ 1(DE) = 3
という感じでした。
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