【PC版リリース開始】慟哭 そして… レビュー 【DMM GAMES】

リリース開始日 (DMM GAMES) 2023年1月27日
ジャンル  脱出アドベンチャー  
メーカーEl Dia
対応OSWindows:10/11

1998年2月26日にセガサターンで発売された脱出アドベンチャーゲーム『慟哭 そして…』。

リメイク版がコンシューマー機で発売されましたが、ついにPCでもDMM GAMES独占でプレイできるようになりました。

今回は本作のリメイク版をプレイして感じたことや良かった点、人によって評価の分かれる点について紹介していきます。

目次

『慟哭 そして…』 について

『慟哭 そして…』 のストーリー

山のふもとにある学校に通う主人公は、幼馴染笹本梨代と通学帰りに乗ったバスの衝突事故で気絶してしまう。

目を覚ますとそこは見知らぬ廃屋の一室で、バスに乗っていた同乗者たちも一夜の停泊のため集まっていた。

同乗者には、クラスメイト、学校の先生、怪しげな老人、その他大学生の男や旅行に来た少女たち、中年の男性、異国の少女なども迷い込んでいた。

廃屋で巻き起こる何者かの策略から逃れるべく、巧妙に張られたトリックを解き少女たちを救出していく。

というあらすじ。

エンディングには複数の種類があり、イベントの攻略の仕方や進め方によって大きく変わります

どのエンディングもクオリティが高く、プレイ後に達成感を感じられるようなものになっています。

登場キャラクター

『慟哭 そして…』のゲーム性

本作の最大の特徴は、「脱出」+「恋愛」+「サスペンス」+「謎解き」をうまくミックスした独自のゲーム性。

どのゲーム要素も偏りがなくバランスが良いので、この中に好きなゲームジャンルがある方はハマれるような内容になっています。

脱出」と「謎解き」要素に関しては、時間制限があるものや頭を使うようなものがあり、判断力や思考力を試される本格的なトリックが多くあります。

救出にあらかじめ特定のアイテムを取っておく必要がある場面もあり、攻略難易度が高くてシビアなところが面白さの一つ。

館内を移動するときは見下ろし型のクォータービュー、室内のエリアに入ると脱出ゲームのように細かなところを調べたりアイテムを試したりすることができます。

「恋愛」要素に関しては、登場する女性キャラクター全員にエンディングがあり攻略可能

もちろんエンディングにたどり着くためには、キャラを生存させておく必要があり、イベントのフラグ立ても重要になってきます。

難易度が高めで、ほとんどのプレイヤーは1周目で各キャラのエンディングにたどり着くことができないほどの難しさです。

ただ、1周目は攻略情報を一切見ずにプレイすることで本作の面白さを充分に味わえるので、ぜひ自力での攻略をおすすめします。

良かった点

いろんな要素を掛け合わせた独自のゲーム性

脱出」+「恋愛」+「サスペンス」+「謎解き」を取り入れた唯一無二といえるゲーム性が面白いです。

脱出とサスペンス要素の怖さやハラハラする感覚と、恋愛要素の安心感やドキドキ感がうまくマッチして感情を揺さぶってきます。

「吊り橋効果」でキャラクターたちがより魅力的に感じられるのかもしれません。

また謎解き要素も本格的で、恋愛アドベンチャーゲームに興味のない方でも楽しめるので、一部でも好きなジャンルがあればとてもおすすめの作品です。

感動的なシナリオと闇深い事件の真相

本作の各キャラのエンディングはクオリティが高く、バラエティに富んでいます。

特に「謎の少女」のエンディングは感動的で、それと同時に事件の真相が紐解かれていくシナリオが圧巻でした。

本作のメインといえる物語なので、そのエンディングまでぜひプレイしてほしいと思います。

オリジナル版より美しくなったグラフィック

横田守氏による原画は、懐かしさを感じられる味わい深いイラストになっています。

リマスターされたことで、よりはっきりとしたプレイ画面で楽しめるので、原作をプレイ済みの方にもおすすめです。

リマスター作品にたまにある変な味付けや改悪がなく、正統な進化を体感できるので古参にも新規にも納得のクオリティになっています。

評価の分かれる点

一般向けゲームの中では刺激強めの描写

本作は、一般向けのゲームのなかでは、スプラッターやゴア表現、お色気シーンなど比較的刺激が強めです。

軽いホラー、スプラッターな表現や血などが極度に苦手な方にはおすすめできない内容になっています。

また、お色気シーンが多くところどころで入るため、プレイヤーのなかには邪魔に感じる方もいるかもしれません。

ただ、そういった方以外にはむしろ楽しめる要素だといえるので、ゲームの雰囲気に興味を持った方にはおすすめです。

攻略難易度が高め

謎解きや各キャラのエンディングを見るためのイベント攻略が難しめです。

特にキャラクターとのフラグを発生させるためのイベントの発生条件が限定的で、回収しつつ進めていくのはなかなかに大変。

館内を移動中に突然発生するイベントや特定の攻略順で発生するイベントなどがいくつかあります。

攻略情報を参考にすることで簡単にエンディングにたどり着くことができますが、本作の面白さもそがれてしまいます。

おすすめとしては、1周目は自力でクリアを目指して2周目から攻略情報を見るのが一番本作を充分に楽しめる進め方だと思います。

総評

過去の名作を現代向けにリマスターした傑作といえるような作品です。

多くの人に知られたメジャーな作品ではありませんが、プレイヤーからの評価や満足度が高く引き込まれるような魅力があります。

PCでDMM GAMES独占でプレイできるようになったので、興味をもったPCゲーマーの方は是非プレイしてみてください。

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