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発売日 | 2012年4月27日 |
ジャンル | シネマティックノベル |
メーカー | Lose |
対象年齢 | R-18 |
2012年4月27日にLoseから発売されたノベルゲーム『ものべの』。
萌えゲーアワード2012ではBGM賞・銀賞(無印)を、萌えゲーアワード2013ではプロモーション賞・金賞(−happy end−)を受賞した人気作。
本作はこれまでに
- ものべの (無印)
- ものべの −happy end−
- ものべの 全部入り
のリメイク版、完全版がPCでリリースされています。
今回はそんな『ものべの』の各リリース作品の違いや、プレイしてみて感じたことや良かった点、人によって評価の分かれる点について紹介していきます。
DL版
『ものべの』- 作品一覧『ものべの』について
『ものべの』のストーリー
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「ここがものべの!?なーんにも無いねぇ」
ものべのより引用
高知の山深い寒村・茂伸(ものべの)村へと六年ぶりに帰省した主人公・沢井透と、ふるさとのことをすっかり忘れてしまったらしい妹・夏葉。
都会はおろか、他の人里からさえ隔絶された古びた空気の中、家守妖怪‘あかしゃぐま’のすみ、幼なじみのありす、傘妖の飛車角――
懐かしい面々との再会は、錆び付いていた記憶の時計を動かし始める。
大掃除、山遊び、水普請、畑仕事、牛鬼の来訪……
少しも変わらぬ茂伸の暮らしを重ねるうちに、やがて村に伝わる土着信仰‘ひめみや流’の夏祭りの夜が訪れる。
夜行市に賑わう境内に響く触太鼓は、祭りのクライマックス‘面舞い’の始まりを告げるもの。
ちぐらとヒトカタとに守られた舞台に浮かび上がるは、七面頬(ナナツラオ)なる大妖と人間たちとが織りなす歴史。
その舞の最中、夏葉は突然倒れてしまう。
「おにいちゃん……夏葉……体がヘンだよう」
一晩にして十センチ以上伸びた身長、体型の変化、下腹部からの初めての出血。
夏葉の身体を襲ったものは、まぎれもない異常成長だった。
(このまま、異常成長が続いてしまえば……夏葉の命は!)
果たして原因は病か祟りか――
焦燥の中、すみとありすとの力を借りて、透は夏葉を救うための手掛かりを探し始める。
登場キャラクター (メイン)
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沢井 夏葉
(さわい なつは)
本編のメインヒロイン。
活発で明るく前向き、好奇心旺盛・行動的で勇敢と、兄には無い長所をたくさん備えた少女。
すみや飛車角に庇護されて育ち、また牛鬼の とおことの相性も良かったため、
幼児期には透を別格とし、人も妖怪も特に区別せず、
楽しく遊び、それ故また周囲の全てから愛されて育った
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すみ
本編のヒロインの一人。あかしゃぐま、という童形妖怪。
あかしゃぐまは、愛媛、徳島などに生息する『幸いを呼ぶ』妖怪で本来、
茂伸にはいないはずだが「透が産まれたときに、呼ばわれ」沢井家を目指すことになった。
その際、生まれたばかりのすみの道中を気遣い、
一緒に茂伸まで来てくれたのが伝承が残るほどの妖怪である
「大傘妖飛車角」ですみを届けたあとも、保護者のように見守っている。
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有島 ありす
(ありしま ありす)
本編のヒロインの一人。
主人公・透の隣家、有島家の一人娘にして、村一番の美少女。
透のことは「隣家にいる幼馴染で、ずっと近くにいたから」という以上に、
「自分のことを、ルックスに全く関係なく普通の女の子として扱ってくれる」点でも
強い好意を抱いており。夏葉生誕時の「これからはありすもお姉ちゃんだね」発言や、
医師でもある父の「じゃあ、透くんに診療所を継いでもらうか」
発言などを 自分の中での言質とし「透さんの許嫁」を自称している。
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沢井 透
(さわい とおる)
主人公
高知県茂伸郡茂伸村出身。現在は都会の医大に入り医師を目指している。
沢井家と、隣家有島家とだけの孤立群落「不至」に産まれそだったため、
有島家にありすが生まれるまでは、沢井家に住んでいる
童形妖怪あかしゃぐまの『すみ』だけしか「自分以外の子供」を知らなかった。
透が茂伸村を出て埼玉で医師を目指すようになったことには、
両親の死と尚武への憧れと感謝とが強く影響している。
『ものべの』のゲーム性
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本作は物語をテキストで読み進めていくビジュアルノベルをベースに唯一の選択肢要素を組み込んだゲーム性。
人間と妖怪が共存する”茂伸(ものべ)“という穏やかな田舎の村を舞台に、帰郷した主人公たちと村民たちとの触れ合いやそこで巻き起こる不思議な体験を描いたシナリオ。
清涼感のあるBGMや美しいCGとともにストーリーを楽しめます。
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細い帯状のボックスにテキストが流れていく仕様で、フルボイスかつキャラ名が表示されているので分かりやすくなっています。
スキップやバックログなどの使用頻度の高いオプションも画面上に表示可能。
プレイするうえで困らないようなUIになっています。
各リリース作品の違い
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ものべの (無印)
2012年リリースのオリジナル版で、後の『ものべの −happy end−』、『ものべの 全部入り』に本編のリライト版が収録されています。
リライトされる前のオリジナルのストーリーを味わいたい人以外には優先度が低くあまりおすすめできない作品。
ものべの −happy end−
無印版が「ヒロインの個別ルートがバッドエンドに感じる」というユーザーからの意見からよりハッピーエンドなシナリオにリメイクされ、大きくクオリティを向上させた作品。
「無印版」or「happy end」で選ぶならhappy end版がおすすめ。
ものべの 全部入り
- ものべの (無印)
- ものべの −happy end−
- ものべの -happy end- アペンド&ボイスドラマフルセット (ファンディスク)
の全3作を収録した完全版。
セールでは単品リリースと同じ価格で販売されていることもあるので、どれをプレイするかで悩んでいる人には「全部入り」が圧倒的におすすめ。
良かった点
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人間と妖怪が共存するノスタルジック&伝奇・ファンタジーな世界観
本作は田舎の夏を感じられる爽やかさと、妖怪や伝奇を取り入れたファンタジーな独特な世界観が魅力。
あかしゃぐまと呼ばれる妖怪・すみや、唐傘お化けの飛車角をはじめとした妖怪が登場するので、普通の田舎を舞台にした作品とは違った面白さを味わえます。
ほのぼのとした田舎の空気感や仲間とのたわいない日常を楽しみたい人にも特におすすめ。
美しくて洗練されたCG・アニメーション
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CGのクオリティが特に高く、ビジュアルノベルとして存分に楽しめるような内容になっています。
水の表現やキャラクターたちの質感など、繊細に描かれていて没入感は高いです。
またキャラクターたちが瞬きをしたり、ボイスに合わせて口を動かしたりとアニメーションにも力が入っていてリアルな仕草や動きを存分に楽しめます。
快適さにこだわったシステム面
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- 目パチアニメーション
- 目パチ頻度
- 口パクアニメーション
- 場面シークバーの表示
など他のゲームには搭載されていないようなON/OFF機能やオプションが自由に切り替えられ、システム面の自由度はトップレベル。
快適なUIやシステム面にこだわりのある人には大満足の仕様になっています。
人によって評価の分かれる点
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可愛いキャラが激変してしまう衝撃的なトラウマシーン
作中にはストーリー上、あるキャラクターが激変してしまうシーンが登場します。
プレイした人の中には、ショッキングすぎてトラウマになった人がいるほど賛否の分かれる要素。
他のゲームでは味わえないような何とも言えない感覚を味わえます。
何気ないシーンや会話テキストが多い
キャラ同士の何気ない会話や日常シーンなどが多く、人によってはストーリーが冗長に感じるかもしれません。
ただ世界観や仲間達との空気感に浸りたい人には楽しめる要素なので、日常シーンが好きという人に特におすすめです。
総評
田舎の村を舞台にした爽やかなノスタルジックさと妖怪が登場するファンタジックさが魅力の作品。
ほのぼのとしたキャラクターたちとの触れ合いや田舎を舞台にした作品が好きな人に特におすすめなので、ぜひ興味のある人はプレイしてみてください。
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