【PCゲーム】Quartett! レビュー【ダウンロード/DL版】

発売日2004年4月23日
ジャンル FFDアドベンチャーゲーム
メーカーLittlewitch
対象年齢R-18

2004年4月23日にLittlewitchから発売されたアドベンチャーゲーム『Quartett!』

独特の作風やゲームシステムがプレイヤーからの評価の高い作品で、2006年9月28日にはコンシューマー版(PS2)も発売されました。

今回はそんな『Quartett!』をプレイしてみて感じたことや良かった点、人によって評価の分かれる点について紹介していきます。

DL版

Quartett!
目次

『Quartett!』について

『Quartett!』のストーリー

コンクール開催まで、あと84日─。

3月17日、音楽祭のファイナルとして『マグノリア・カルテット・コンクール』は開催される。
全国から選ばれた24組96名の若者たちが腕を競い、優勝者には大きな名誉と成功への切符が約束されるのだ。
若者たちは、それぞれの夢や願いを抱いてコンクールを目指す。


かつての天才少女
『 シャルロット・フランシア 』

陽気なムードメーカー 『 ユニ・アルジャーノ 』


物静かな優しい少女 『 李・淑花 』


主人公 『 フィル・ユンハース 』


時にはぶつかり合い、悩みながらも、彼と彼女は、音楽から生まれたほんの小さな絆を信じて――。

Quartett!より引用

メインキャラクター

フィル・ユンハース

主人公

第二ヴァイオリン担当。音楽好きの陽気な青年
マグノリア音楽院の講師クラリサに才能を見出されて、カルテットに参加することになる。
正規の指導を受けていないためクラシック音楽の知識には乏しいが、その演奏は自由で明るく人を惹きつける魅力を持つ。


シャルロット・フランシア

第一ヴァイオリン担当。真面目な優等生で、カルテットのリーダー的な女の子
幼い頃から音楽の英才教育を受けて育ち、数多くのコンクールで入賞した経歴を持っている。
身長が低いことにコンプレックスを抱いていて、恋愛関係は苦手。


ユニ・アルジャーノ

ヴィオラ担当。カルテットのムードメーカー。冗談好きのいつでも明るい女の子。イタリア出身。
現在は音楽院の寄宿舎で、双子の妹メイと同じ部屋に暮らしている。
もともとはヴァイオリンを弾いていたが、とある事情によりヴィオラに転向した。その過去が密かなコンプレックスになっている。


李淑花

(リ・スウファ)

チェロ担当。優しくてテレ屋、引っ込み思案な女の子
複雑な家庭環境で育ったため、少しだけ人間不信なところがある。

『Quartett!』のゲーム性

本作はストーリー中の選択肢でシナリオが分岐していくアドベンチャーゲーム。

メインヒロインは、

  • シャルロット・フランシア
  • ユニ・アルジャーノ
  • 李淑花

の3人で、主人公を加えた4人でのカルテット(弦楽四重奏)のコミカルな日常や苦悩が描かれています。

本作の最大の特徴は、「フローティング・フレーム・ディレクターシステム (FFD)

動きのあるコマ絵を、キャラの会話や表情にあわせて次々と背景に重ねて表示していく独自の表現方法がかなり斬新。

コマ絵の数は1000枚以上あり、エフェクトなどもかかっているので見ているだけでも楽しめるようなゲーム性になっています。

また、吹き出しのテキストが表示され、キャラ同士の会話主体でストーリーが進んでいくので場面ごとの心情や状況が分かりやすく、物語にのめり込みやすい仕様。

一般的な紙芝居型のADVが苦手な人にも楽しみやすいような新感覚さが魅力です。

良かった点

漫画みたいに読み進められる個性的なFFDシステム

他のメーカーの作品と圧倒的に違うのは、漫画のような動きのあるコマ絵でストーリーを楽しめるところ。

サクサクと進んでいくテンポの良さと、文字やフレームにエフェクトがかかった目新しさで、ダレることなく最後まで楽しめます。

アドベンチャーゲームを音と一緒にマンガ感覚で味わいたい人に特におすすめ。

BGMや演奏シーンなど音楽のクオリティが最高級

作中で流れるクラシック曲やオリジナルのBGMなどの音楽のクオリティはエロゲ界トップクラス

プロの美しい演奏をそのまま劇中に盛り込んでいて、存分に音楽に浸れます。

ゲームをプレイするうえで音楽を重視している人にも大満足の内容になっています。

日常シーンがポップで面白い

音楽学校を舞台にしているのでとっつきにくいイメージを持ちがちですが、日常シーンはギャグテイストで独特の絵柄もあって軽快に楽しめます。

わいわいとした仲間内のノリやキャラの個性が際立っていて、ADV初心者にもとっつきやすい面白さが◎。

人によって評価の分かれる点

シナリオは短め

シナリオは5~6時間ほどでクリアできるぐらいのボリュームで比較的に短め。

攻略もひっかけや紛らわしい選択肢も少ないので、詰まることなくコンプリートを目指せます。

1日や短期間にサクッとプレイしたい人にはピッタリですが、がっつり大作をプレイしたいという人には不向きかもしれません。

ボイスなし

本作にはキャラクターボイスはなく、サウンド面は完全にクラシック曲やジャジーなBGMなどの音楽一本。

逆にボイスがないことで、その分上品でこだわられたBGMに集中できるので、ボイスありを重視する人以外は特に問題なく楽しめます。

総評

リトルウィッチの持ち味のFFDシステムを上手く活かしたシナリオを上品な音楽と一緒に楽しめる隠れた名作

ギャグテイストの軽快な日常と、漫画みたいにサクッと楽しめるコンパクトさが魅力の作品なのでぜひ興味のある人はプレイしてみてください。

DL版

Quartett!

4,180円

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